12/22/2017

Aug 18, 2001 :マダガスカルその4きつねざる

日本の1.5倍の面積のマダガスカル島。その南端に近いベレンティ国立公園ロッジに泊まった。夕方到着してから、ナイトサファリ。相手は猛獣でなく、拳ほどのねずみきつねざる。目が赤く可愛く光る。「マ」島の猿は全てこの「きつねざる」。一番原始的な種。
いつの間にか真っ暗に。天頂には日本では南の水平線にしか見えないさそり座。主星アンタレスの赤が素晴らしい。南十字星も。
次の朝、朝食のレストランの建物へ。テラスタイプのテーブルでコンチネンタルブレックファースト。誰かが、わお(輪尾)きつねざるを一匹発見。カメラのシャッターがうるさい。また一匹。テーブル近くに来て、食べ物を狙っている様子。気が付いたら十数匹の彼らに取り囲まれていた。アラブの食卓下で見られる猫と同じ。シャッターチャンスはいくらでもあった。朝食タイムが終わり、日が昇りつつある頃、彼らは屋根の上に登り、手を広げおなかを精一杯ひろげて日向ぼっこ。例の写真で見るポーズだ。とてもおかしい。地上では、ボスを先頭に数匹が輪尾をピンとたてて、一列行進。人間は無視されている。
他にも横飛びをする「シファカ」。茶色きつねざるもいる。
実は国立公園の森林の中に彼らのすみかがあり、そこに人間様のロッジも同居させてもらっていると言うことだった。
世界で見ると、珍しい動物に違いはないが、現地では「猫」なみにいくらでもいる。
(参考)世界の島の大きさの順
1.グリーンランド 2.ニューギニア 3.ボルネオ 4.マダガスカル
5.バフィン(グリーンランドの西隣の島) 6.スマトラ 7.本州島 8.ブリテン島

12/20/2017

Aug 17, 2001 :歴史検証

1995年、戦後50年の節目での村山総理談話(抄)
…わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。…心からのお詫びの気持ちを表明いたします。…

2001年8月15日小泉首相(抄)
また、先の大戦において、我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、ここに改めて深い反省の意を表するとともに、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の念を捧げます。

僕のコメント:戦後、講和条約はアジア諸国とも結んだから、賠償あるいは謝罪も含めてすべて終わっていると考えられる。 それが50年をすぎてもいろいろ蒸し返されるのは、村山総理談話にもある「植民地支配と侵略」については、歴史上の評価が定まっていないからだろう。1941年からの大戦で戦場になったアジア諸国に損害と苦痛を与えたのは確かで、小泉首相もそこだけに言及している。だが、その前の日韓併合、満州事変、支那事変、日中戦争の評価が「支配と侵略」だけだったのか?この評価如何によっては、帝国主義列強すべて同類同罪となってしまう。日本も含む帝国主義国からは「損害と苦痛」だけでなく、一方では「植民地経営での開発利益」も与えたとの反論が出そうです。
いずれにせよ、日清、日露と続いた対外戦争から上記事変、大戦に至るまで、どこまでが自衛戦争(司馬史観もある)で、どこから侵略戦争だったのか、まずは国民的な合意を見て、近隣関係諸国とも認識を近くすることができなければ、いつまでも同じ騒ぎの繰り返しになります。
一つ留意すべきは、中華民国とは宣戦布告なき戦争状態にあったことです。ただ戦場になっただけの他のアジア諸国とは扱いが違います。また、韓国は大戦では戦場にはならなかった。厳しい戦禍を被ったのは、米ソがおこした冷戦を原因とする民族同士の内戦、朝鮮戦争ででしょう。

12/18/2017

Aug 17, 2001 :マダガスカルその3フランス

旧植民地の国は旧宗主国との関係が濃厚だ。その点で見ると、フランス人との関係では、マダガスカルは愛憎いろいろではないかと感じた(他の国でもそうだが)。もちろん、「愛」のほうも少しはある。フランス人だって、現地人につくした人はいただろうから。でも、当然だが「憎」の方が圧倒的だとは推測される。

旅行者の数ではフランス人が大半。何しろ外の世界への唯一の手段である航空路線はシンガポール便が週2、パリ便が週3しかない(アフリカ対岸と隣島を除き)。だから、フランス語は結構通じる。ただ、クレオール化している(クレオール:現地と混ざること)。英語より通じる。さすが偉大なるフランス。アメリカの影響をよくぞ排除した。とは言っても、アメリカ人はここまでは遠すぎて来ない。アフリカと同じく、ヨーロッパ圏内だ。憎き旧宗主国の言葉を使用しなければ、観光収入が得られない。生きるためにはそういう苦渋もある。
フランスがマダガスカルのために何をしてくれたか?1.5車線の名ばかりの国道は、1956年にフランスが舗装したという。作り方が粗末なのか、いや、耐用年限もすぎているので、穴ぼこだらけ。かえって舗装がないほうが走りやすい。マダガスカルの悪路は世界的に有名。今、最大の援助国は日本。援助対象は、日本では評判悪い、道路建設。首都アンタナナリボから、島内各主要都市に至る(近代的)旅客交通手段は、事実上飛行機のみ。空港は起終点につくればいいだけだから。後進国はどこも同じだ。(近代的という意味:歩くこともできるし、おんぼろバスで3日3晩という手もある)
フランスはこの国から奪うだけだった。人の命も。ヨーロッパの戦争に植民地兵としてかり出した。関係ないのに。

でも、19世紀末に植民地にされたのは最後の王朝メリナ国の女王とその夫たる宰相の責任。そう思わないとやりきれない気持ちになる。フランスが悪いと言ったって、相手がフランスでは通用する話ではないことは皆知っている。
でも、明るいニュースがあります。欧米諸国の黒人奴隷制度を糾弾する雰囲気が最近出てきました。奴隷制度こそは人類史上もっとも恥ずべき人間のしわざだからです。ここで贖罪をしないと白人は天国にいけない。

12/16/2017

Aug 16, 2001 :anybody(承前)

先の選挙で棄権白票した人は山崎正和氏言うanybodyの気持ちにさいなまれる人だ。そこいらのミーハーと同じ一票、馬鹿な右翼とも同じ一票しかない自分は「誰でもよい」anybodyな存在か、ということに耐えられず、棄権という抗議しかできない。小泉人気のある部分はポピュリズムで、それはそれで危険だが、このanybody症候群の人の存在が民主主義の将来にとって一番気がかりだ。民主主義に不参加という格好で、実はポピュリズムに手を貸している。

ドイツワイマール共和制の末路もそうでなかったのか?日本の戦前の議会政治をつぶした直接犯は軍部だが、軟弱インテリ層が手を貸したのではないか?インテリこそが勇気を持って抵抗すべきなのに、逆に、A新聞等のアジに乗せられポピュリズムに走った(あるいはそれを苦々しく傍観した)のではないか?

民主主義は脆いものだと言われる。ローマ帝国で実証済みだ。紀元前の共和制が、元老院貴族制、帝政と変わって、ローマは「安定し繁栄」した。民主制(共和制)に耐えられず、効率の良い皇帝(第一人者)政治に国をゆだねた。

日本もこのまま行くと、小泉皇帝にすべてを決めてもらうしかなくなるよ。

小泉が嫌なら、現実にいる政治家で誰がベターなのか決めて、その人を支持すべきだ。僕はかっては小沢一郎だった。

でも彼は、国連(戦勝国組合)を信頼しすぎる。でもほかにはいなかったから。
君たちには菅直人かな?誰もダメと言うばかりで、ベターな選択をしないと民主主義が危うくなる

12/14/2017

Aug 16, 2001 :教科書騒動総括

 8/15はもう一つの終戦、教科書騒動の終戦記念日。あの騒動は何だったのだろう。理性に耐えないことばかりだった。

中国政府はすべての結果を見て「ほぼ満足」ときた。やっぱりね。結果さえよければよかったのだ。

全体主義国家だから、達成すべき目標の前には、そのプロセスはどうでもよい。どこかで聞いた議論だ?日本は民主主義だから、プロセスこそ重要。その意味で、政府与党はよくやった。最小限の検定を通った教科書であれば、あとは、教育委員会の判断に任せる。外圧、内圧(A新聞一派)に微動だにしなかった。民主主義日本健在なり。

比較して、土井タカの「蟻の一穴論」って、この問題の中国全体主義と似ている。民主主義プロセスは、戦争への道の第一歩と彼らが決めつけるあらゆることを阻止する戦術の前に、無視されるからだ。PKO阻止の騒ぎは笑止だった。

12/12/2017

Aug 16, 2001 :歴史認識に大した違いがないのに

小泉さんも15日にアジア諸国に謝罪した。戦争相手の英米蘭には講和条約でケリは付いているから、何もなくて良いが、アジア諸国は戦争の場所になって、迷惑をかけたから、いつでも謝るべきだ。ついでにいうと、アメリカはフィリピンに、イギリス、オランダはそれぞれの旧植民地に同様の主旨の謝罪をする必要がある。ま、しないね彼らは。図々しいから。

米英の主張は日本の戦争は「不正義」の戦争だと見ているからおかしなことになる。戦争に正義不正義はない。あるのはいかに国際法に則って正々堂々と戦ったかだ。坂の上の雲でも日本は日露戦争をそうして戦った、と書いてある。

東条英機などの戦争責任は日本国民が裁くべきだった。軍が独走して、日本国民並びに関係ないアジア諸国民を苦しめた責任を国内的にとらせる必要からだ。だけど、アジアの人がましてや戦勝国が東条を裁く権利はない。戦争責任はあくまで日本の国にある。だから国家賠償もした。国と国とはそれで終わり。

セルビアのミロシェビッチも同様。西洋人は頭がおかしいのでは?あれはユーゴ国民が被害者だから、EUの法廷は関係ない。ユーゴ国民が裁くべきだ。

謝るのはいいけど、問題は、歴史認識が少しでも違うと、重箱の隅をつつき大騒ぎする。反省が足りない、本当に謝っていない、と言うわけだ。つくる会もほかも大した違いはない。歴史だから少し違わないと、官製の歴史となってしまう。
まるで古事記(勝者天皇家の歴史)の世界。でも、中韓ではそれが当たり前?

過去の日本の猛者(自民党内?)は「迷惑をかけたことは間違いない。だから謝るけど、歴史認識で譲れない部分はある」と言っているのではないか。

12/10/2017

Aug 16, 2001 :ずるいドイッチェ

ドイツのことにコメントしておかなくてはいけません。大切なことです。前に議論しましたが…

ドイツ国民はニュールンベルグ裁判で、第2次大戦の責任をヒトラー一派に押しつけることに成功した。自分たちは一つも悪くない。ナチスにだまされただけだと。

前にも書いたけど、中国(蒋介石)あるいはアメリカもこのドイツのずるさを日本にも奨めた。A級戦犯だけの責任にしなさいと。

だけど優秀なる日本国民はだまされていない。A級戦犯を裁いた東京裁判は不法(法律に基づかないもの)で、講和条約後は、すぐに釈放。処刑されたものは、靖国に合祀、遺族に恩給も与える、という日本人の知恵が見られる。

ここのところの理解が、中韓とあっていないから、話はいつも平行線なのではないか?

前にも書いたが、戦争を東条一人でおこせるわけがない。戦争責任は、A新聞も含め当時の国民全体だ。

もちろん後世の我々では絶対にあり得ない。我々が謝るというのは論理的に破綻している。

12/08/2017

Aug 15, 2001 :たいじんチャイニーズ

中国人は偉い。やっぱりいちばん大切なのは自分の金儲け(幸福)だ。小泉が参拝してすぐに戦争になると考える非常識さは持っていない。

靖国なんか何の金にもならない。北京の日本大使館に押し掛けたのは、金儲けができない学生20人だという。ちなみに韓国は異常な(形而上学的価値を大切にする哲学のドイツと同じ?)民族か?
一方のチャイナは日本の小泉に脅しがきかないことがわかると、すぐにあきらめる。金儲けの時間が惜しい。

問題は中国人の脅しにいつも遠慮する日本のA新聞の読者だ。

我が輩も日本の右翼と左翼過激派放火犯はよくないと思う。それらの輩と良識ある小泉さん並びに靖国批判の人々とは区別しなければならない。

12/06/2017

Aug 15, 2001 :マダガスカルその2…チップ

昔、新潟に行ったときガングロ娘がマツモトキヨシの前に群がり、北海道では、地元経済がどうなのかなとの心配をあざ笑うかのように、セブンイレブンが路側に目に入る。
そんな画一的日本の「日常」から脱出するのが外国旅行の目的だ。

その「非日常」的世界が「常識」で、日本の「日常」は世界の「非常識」。

マダガスカルでの現地日本語スルーガイドの女(日本語?)学生に「ポーターにチップはいくらくらいが適当か?」と聞いたら答えてくれなかった。何故そういう質問をするかの意味が理解できなかったようだ(6日間の最後まで)。

日本人が群がる東南アジアのような所では、日本人の発するこの質問の意味はだんだん分かってきたようだ。でも不思議さは残っているようだ。
チップの額は自分で決めろ、というのがチップの意味だ。これが世界の常識。

もう一つ他国での常識は「溺れる犬をたたく」こと。韓国に許可した北方4島水域の漁業権を、ロシアは北朝鮮、台湾にも許可するという。日本に対する嫌がらせの追い打ち。
膝をつめて話し合っても結論は出ない。ここは一発、靖国問題で騒がれた報復に、日本人観光客の渡航制限(危険を理由に)ぐらいすべき。相手に日本の真剣さが分かれば、実り多い話し合いが始まる。

マダガスカルでは民芸品を購入したが、その値引き交渉も同じ事だった。提示された不当な値段をディスカウントさせることにも命を懸けるくらいでないと相手から認められない。みんないい人で、ぼることなんかしない、と考えるのは日本人だけ。隣の国はみないい国だと考えるのも。

12/04/2017

Aug 6, 2001 :原爆を落としたアメリカ

今日は広島原爆の日。
原爆を落としたのはアメリカだ、ということを確認しておきたい。広島が悪かったという人がいるからだ。「過ちは繰り返しません」という主語がはっきりしない言葉がある。日本人が言うなら「過ちを繰り返させません」が正しい。

終戦当時、日本は核兵器を持っていなかった。世界で唯一持っていたアメリカがそれを使った。防衛的に使ったとはとうてい言えない。それも、非戦闘員の虐殺を狙った(結果としてかもしれないが)。

戦後56年、核兵器は使用されることなく、むしろ核のバランスのもと、大戦争は起こっていない。核兵器を持つことが結果として平和に寄与した。でもCTBT始め核兵器削減は進めるべきだ。

だから核を最初で最後に使ったことになるアメリカの責任を唯一問うべきだ。そのことが平和への道となる。

12/02/2017

Aug 1, 2001 :韓国漁業の横暴

北方領土がすぐに返ってこないのは、ロシアという国が相手で仕方ありませんが、考えようによっては悪いことばかりでないと思うようになりました。

だいいち4島周辺の漁業資源の保全になります。ロシア人の漁業技術は貧弱ですから。
また、人件費の安い彼らが獲ってきたカニ、ウニなどを日本は安価に買うことができます。日本の漁民が獲ったらそうはなりません。現地日本人漁民もそれら海産物の流通に携わったりで、結構潤っています。島のロシア人もハッピーです。世界中の海で獲れた海産物を安く買えれば、何も日本人漁民が獲った高いものでなくても結構です。

でも、今回の韓国漁船の北方4島海域でのサンマ漁には断固反対します。
日本とロシアが争っている領土の海域ですから、ロシアから許可をもらうということは、日本の領土の主張は尊重しないということになります。両国に対し友好を保ちたいのなら、日本が代わりに提供する三陸沖漁場で我慢するのが、隣国同士の礼儀ではありませんか。場合によっては、教科書靖国以上の問題になるかもしれません。

11/30/2017

Jul 31, 2001 :ドイさんシイさんは気の毒

小泉ライオンの痛みつき改革について方法論の差異で戦った政党はすべて勝った(ハトも)。「痛みは何しろダメ」と言った政党は負けた。争点は他にもあったが、争点ごとにどちらが勝ったかはよくわからない。国民投票でないから。

でも、となりの国々とは緊張感をもってつきあうべきだとするライオンの政策は支持を得たのではないか?

対する「何しろ配慮してつきあうべき」というのは、はっきりしているところドイシイあわせて投票者の10%(全有権者の5%)程度か。棄権した45%の意志は?

新聞におもしろい観測記事があった。今回白票が増えた理由について。選挙制度の改正がわからない人が続出。投票所に行ってもわからなかったので、未記入のまま投票箱に入れざるを得なかったというのだ。そうでない人もいるのにね。

白票派は誤解され気の毒だ。だから棄権白票よりもドイシイに入れた方が良かったのでは?ベストがない場合、セカンドベストという手もある。

レフト(サヨクのこと)はドイとかシイとか少しの違いなのに細かく分かれすぎている。それも不利だよね。レフトの人は少しの違いに敏感なのかな。となりの国とのつきあい方の政策だけ判断して今回は投票しても良いのに。

センターライトはライオンの政党だけで守っている。守備範囲が広い。イチローもかなわない。

大同小異という言葉もあるのにね。

11/28/2017

Jul 27, 2001 :A級戦犯って何だろう

東条英機がその代表。広田弘毅みたいな文官もいた。近衛文麿も自殺しなければ。

A級だから、国の行く末を誤らせるような大物という意味か?BC級は現地裁判だったが、A級は東京。現地という意味は、戦争行為における個々の(残虐)行為をとがめたからよいが、東京では戦争そのものが問われた。

前にも書いたが、東条だけが戦争を起こしたわけでない。当時の政治家、国民、マスコミ(A新聞も)あげて、対英米戦争に踏み切ったことは明らかだ。唯一日共が反対したことは認める。でも国を動かす力にはならなかった。

連合国は日本国民とA級戦犯とを分離しようとした。日本国民は悪くなかった(ことにした)。

中国も同じ態度。日本国民は悪くなかったから、賠償を請求しない。だから、毎年、靖国参拝はするなよ、と。

日本は講和に際して、東京裁判(とくにA級)を認めていない。今でも日本国の東京裁判への態度は決まっていない。
A級戦犯の靖国合祀とかいう問題の前に、そこのところが議論されるべきだ。小泉さんも知っていて言わない。

11/26/2017

売春婦一般の不幸であって性奴隷ではない

サンフランシスコ市が承認した像を説明する碑文には、日本政府が不適切としている「性奴隷」の表記があり、「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと説明している。(以上、産経新聞2017.11.23)

「慰安婦」の(軍による)強制連行を否定するのに、日本の外交当局は、1965年の日韓基本条約ですべて解決済みなのを唯一の根拠としている。補償がされているかが問題ではない。

「慰安婦」は実は商売としての売春婦であることのもともとの事実を主張してこなかったから、このような国家的苦境に立つことになった。中には親に売られた不幸ないきさつで本人の意思に反して「慰安婦」になったケースもあるが、国の行為としては無関係で、軍の性奴隷にはあたらない、と証拠を挙げて言い続けるべきだ。

売春婦の不幸物語は全世界共通だった。それはそれで世界の該当する各国が反省すべきだ。

11/23/2017

Jul 26, 2001 :簡単に謝ると日本国がダメになる

マダガスカルの本を読んでいます。
結局はフランスの植民地になってしまったけど、ブラックアフリカと違い、マレー系住民がほぼ全島を支配する「メリナ王朝」が続いていた。英仏のバランスの上に、国内問題を解決しようとしたのが、長い過程で結局は植民地に転落する主因だった。もちろん植民地にしたフランスの方がもっと悪い。協力したイギリスも。でも、英仏が謝ったとは聞いていない。謝るわけはない。英仏国民もそれを当然と思っている。当時の国際関係だから、する方もされる方も当然だと思っている。それが国際常識。

もちろん、ナチスのユダヤ人虐殺は違う。ヒトラーとその取り巻きの「犯罪」だ。戦争とか国家行為とは区別されなければならない。そのことはドイツ国民もよくわかっている。

日本軍による南京の非戦闘員殺傷事件はナチスとは違うのではないか。中国軍が非戦闘員を装い、ゲリラ(便衣隊)として、日本軍を襲撃するのでは、もちろん国際法違反だし、本当の非戦闘員を区別できない。戦争行為の中で、ある程度残虐なことが起きるのは、避けられない。それと、ナチスみたいな人類に対する罪とは厳然と区別すべきだ。

ソ連はポーランドの将校を大量に虐殺した(クチン事件)。「ポ」国を壊滅させるには軍隊のかなめをつぶすその方法が合理的だからだ。でも、ソ連がポーランドに謝ったという話は聞かない。あの国が謝るはずがない。

日本は、納得していなくてもすぐ謝るし、国民の意見も割れているから、それでは謝らせて、金でも取ってやろうか、という国が出没するのは当然だ。

11/21/2017

Jul 25, 2001 :日本のシステムがよい

日本は300諸侯の封建体制が、国の基本だった。

中国は易姓革命の結果、一つの血族による王朝がつづき、また革命で変わる。人民を支配する手段は科挙によって選抜された官僚による。彼らには忠誠心などないから、王朝が滅びるとき、皇帝に従うものは皆無である。最後は、裸の一人になって反乱軍に虐殺される。司馬遼の「ダッタン疾風録」に詳しい。

日本は万世一系の天皇家。赤穂浪士の主君への忠誠など、国情は中国と正反対だ。

朝鮮は、ミニ中国。科挙制度もあるし、両班制度など身分の違いが厳しい。近代化に遅れた原因になったことは、ご説の通り。

日本の江戸時代の「封建制度」が、逆に近代化の基礎となった。今の小泉革命も、300の自治体による完全な地方自治がゴールではないだろうか?

中国が日本の首相に向かって、靖国参拝をしてはいけない、というのは、元キリスト教徒に毎年踏み絵をさせるのに似ていない?もう侵略戦争をしないといっている(するとしたら中国の方:核兵器、ICBMを持っているから能力はある)のに、なぜ信用できないのか?信用させる証として、毎年靖国参拝をしないよう見張る、というのは国と国との関係としては「奇観」ですらある。

11/19/2017

Jul 24, 2001 :マダガスカルと日本

来月マダガスカルに行きます。孤立した島(世界で4番目、本州島は7番)の独特な動植物が目的だが、フランスの植民地になってしまったわけも興味あり。今、関係の書物を読みあさる予習中。

たぶん日本の場合、幕末戦争で、徳川慶喜がフランスの助力を断ったのが、その後の日本をよりよい方向に導いた。

「マ」国の場合は、英仏をもてあそんだところに失敗の原因がある。イギリスの不在の間にフランスがそれまでに結んだ不平等条約を更に不平等にして、植民地としてしまった。

不平等条約といえば、日本も金子堅太郎とかいたが、鹿鳴館まで国民の不評を覚悟で作って、苦心の末、平等条約に変える作業をし遂げた。

「マ」国はその忍耐に欠けていた。

ちなみに李氏朝鮮は全くその努力をしていない。最終的にアメリカ及びソ連が日本を破り、代行してくれただけだ。

そのことだけでも、日本と韓国の先人の努力の差は歴然だ。

11/17/2017

Jul 23, 2001 :敵の敵は味方、日本

NHKのマハティール首相インタビューを見て、表題のことを考えました。

マレーシア国内には華僑問題がある。民族融和を図るため、あえてマレー人優遇策を採っている。マレーシアとシンガポールには対立がある。「シ」国は華僑の国だ。だから、マレーシアから独立した。

インドネシアも同様の事情がある。暴動が発生すると、華僑の店だけがやられる。日本人は表面上は敵だが、あぶないとき実際はみんなでかくまってくれたりする。

トルコの宿敵はロシア。ロシアを破ったトーゴーのいた日本はもちろん大好き。
エジプトに行ったとき、地元のピラミッド観光の学生は、日本人のわれわれの回りに集まる。決して欧米人のそばには行かない。植民地の主人・英仏のことをよく思うわけがない。それらに対抗できる日本は人気が高い。

インドもそうだ。日本人を好きな理由の大半は、中国に対抗できる国だからだ。ベトナムも同じ。共産主義は関係ない。

日本にはこれだけの熱烈な味方がいるのに、知らんぷり、薄情なものだ。

併合された側にも悪いところはあった。帝国主義で植民地になった国々の悲哀と正義を説く向きがあるが、何もない国をいきなり武力で占領するなど、不可能だし、当時と言えども国際世論が許さない。植民地に(あるいは併合)される理由はあった。勿論する側の理由も。どちらも100%正しいとは思わないが。

11/15/2017

Jul 22, 2001 :今も続く人種間戦争

クリストファー・ソーン「米英にとっての太平洋戦争」を読み始めた。

あの戦争は勝ったものの側から見て、「人種間戦争」ではなかったのか?との筋書きのようです。戦争の結末はというと、戦後しばらくしてアジア諸国は全て独立を達成したから、日本を含むアジア人種の勝ちだったのではないか?

今も人種間戦争は終わっていない。マレーシアのマハティールがEAEC構想(東南アジア版EC)で、日本を加えた大アジアを志向したのに、アメリカがじゃまをして(日本もそれに同調して)、APECなるものに変えさせ、環太平洋の白人国家を加えさせた。その仕返しか、白人金融資本がアジアに金融危機をもたらしたのもマレーシアへがトップだった。
ルックイーストを標榜し、日本を目標とする国に、日本はなんと冷たいことか。

冷たい例をもう一つ。東チモールのPKOで、インドネシアは、オーストラリアが警官面して来られるのに、国民感情が許せなかった。日本が行けば同じアジア人で、友好的なインドネシアと言うことで、理想的だったが、日本は国内事情等を理由に「イ」国の要請を無視し続けた。

極論かも知れないが、日韓、日中の仲がしっくりこないのも、白人国の陰謀だという。アジアでまとまってもらうと困るからだ。北朝鮮の金正日はCIAの金で暮らしていると考えるのは、考え過ぎかな。

11/13/2017

学生が集まるかどうか文科省は心配するな

岡山理科大獣医学部(加計学園今治校)が認可されることになった。認可に必要な要件は校舎、設備、教授陣などの運営体制が学生受け入れに十分かどうかだ。卒業生の就職先たる獣医師需要がどうなるかは大きなお世話だ。それは大学自身が入学生を十分確保できるか考えることで、その見込みがあるから認可申請している。見込み違いだったら何年か後には廃学になる。そもそも卒業生が出る六年後の獣医師需要が今からわかる人はいない。

それにしても写真の校舎建設状況だが、これほどまでに完成間近で認可されないときはどうなるのだろうか?そちらの方が心配だ。もし、校舎の建設がこれほど確実な状況にないと認可されないようだと、逆に認可審査のプレッシャーになりはしないか?

11/12/2017

Jul 21, 2001 :アメリカの鏡・日本、読了

ヘレン・ミアーズは白人のアジア支配の身勝手さを諄々と説き、日本は悪くないという。

第一次大戦後の孫文による「三民主義」も引用する。「ベルサイユ会議で日本はアジア問題の代弁者だ。白人に出来ることは日本人にもできる。知能に違いはない。日本の台頭はアジア全民族の地位を高めた。いまわれわれは日本がヨーロッパから学んだことを見、われわれも日本と同じように西洋から学べることを知ったのである」

そのアジアが優等生の日本につづき、学習を始めようとしていた戦争中だったが、もとの先生たる欧米各国が新しい先生たる日本をうち負かしたあと、再び植民地支配者として戻り、時代を逆回転させ、昔の圧政の夢を追った。
そんなことは続くはずはないが、アジア諸国の不幸な状況は更に続いた。インドシナではフランスとの独立戦争とそのあとのベトナム戦争、カンボジア内戦。

肝心の朝鮮半島はというと、米ソの代理戦争で、朝鮮民族同士が戦わされ、現在でも分断され、離散家族が生きているうちにはとても再会できそうにないという。これほどの悲惨なことがあるか。朝鮮民族の真の敵は米ソであることは明白だ。

仮に日本への併合が続いていたとしたら、朝鮮は統一のまま新国家となっていたであろう。

11/10/2017

Jul 21, 2001 :アメリカの鏡・日本、さらに

ヘレン・ミアーズ女史は戦勝国アメリカの国民として、戦後の日本の扱いについて、戦前世界が何をしたかを確認した上で、冷静な見方をしている。

曰く、日本は欧米列強への新入生として、日清、日露の戦争そして、第一次大戦と優秀な生徒の様に振る舞った。日英同盟に従い、英国の対露政策の一翼をアジアで立派にし遂げた。韓国併合までは英米とも世界秩序に貢献するとして、了解していた。
問題は、満州国建国からだ。満州事変までは、欧米各国が中国(租界)内で自国民を保護するためにする当たり前のこととして、米国すらも了解していたが、満州国を傀儡にするにいたって、優秀な生徒の域を飛びだすことになる。
師弟関係からライバルになるから、たたき合いが始まった。日本としては、それまで優等生でいて、欧米からほめられていたから、その間の相手の変化にとまどったことであろう。

問題は被害者韓国のことだ。
もし、日本が韓国に進出しなかったら、100%ロシアが来ていただろう。英国はそれでは困る(日本も)から、日本に対韓の始末(併合)をさせた。韓国は当時の世界情勢、国内の実力からいって、独立国として存続が不可能だったから、「歴史の解釈」としては、日本による併合が「セカンド・ベスト」(ロシアの「植民地」になるのがワースト)の選択だった。

以上のことは、当時世界の常識だったにもかかわらず、アメリカは日本占領に当たって、全て忘れたように振る舞ったのはおかしいと、彼女は書いているのである。

「マ」総司令官がこの書を日本国内で発禁にした理由もよく分かる。このように歴史には、常にレビュー、あるいは違った見方を加えることが必要と言うことか。

11/08/2017

Jul 19, 2001 :真の友好にはまず自己主張から

国と国との友好とは何だろうか?それぞれ利害が違うから、まずはそれをお互いが認めるところからスタートする。利害調整が必要な場合は、ねばり強く交渉する。

日本(人)みたいに、相手が強く出た場合に、うろたえてしまうのは、恥ずかしいことだ。お互いに主張すべきは主張する。主張する前に、相手のことをおもんぱかって、自ら譲歩するのは良くない。それでは真の友好にならない。

アラブの「値切り」の話で、買い手が言い値で買うと、売り手は、もっと高く言っておけば良かったかなと、あとで悩み、眠れなくなるそうだ。何遍か値切り交渉があったのちの価格であれば、双方満足し、あとでぐっすり寝ることができる。

日本人は交渉事など、自己主張は慎むべきことと考えているようだ。他のすべての国が、少しでも自分の有利になるようにと、最初は無理難題をふっかける(ポーカーに似ている)なかで、日本がいると「ゲーム」にならない。

11/06/2017

Jul 17, 2001:反面教師的家永裁判

むかし教科書裁判というのがあった。家永とかいう人が一生の仕事で頑張っていた。かれが反対を主張する「検定制度」は基本的には良くないものだ。教育の質を確保するための最小限のものにすべきだ。

それが最近は、土井タカ率いる社民党(家永応援団で懐かしい日本社会党のなれのはてです)までが、一部教科書について、国が指導して内容を改めさせよ、との大合唱。これって「教科書検定を強化せよ」ということでない?

自分のときはダメで、人のときはいいというのは、理性に反しますよね。日本を率いていこうという政党あるいはA新聞などがこのようにIntelligentでないと、アメリカに負けてしまう。

CIAのIはIntelligent(知恵)の略。単なる情報・知識のInformationではない。Informationは、かの森首相も(日本人の全ても)馬鹿の一つ覚えで口癖だったITの一字目のもと。

11/04/2017

Jul 16, 2001:教科書会社の罪と罰

帝国書院とか日本書籍とか(?正確かな)いろいろ雁首を並べているが、次代の子供を育てるために、まじめに努力しているところは少ない。商業主義一色だ。何しろ採択校を多くするにはどうしたらよいか?企業だから仕方がないが、あまりにも社会的義務を放棄しているのには、憤慨の一語だ。

去年までは「左翼」教師の歓心を買うため、同和のこととか中韓への贖罪のことを何しろ多く書く。これが商売だった。
今年は教育委員会相手だから、全く逆な傾向になった。(左にならえから)右へならへの一斉行動だ。

教科書はいろいろあった方が、親の選択肢が増えてよい、ということを全く理解しない行動だ。

まっ、僕らの時もひどい教科書だったが、成人した僕らをみれば、教科書の内容は関係なかったね。

11/02/2017

Jul 15, 2001 :日本人は誇り高い民族だ

教科書に「従軍慰安婦」の記述をせよと、かの国は要求する。強制連行された「従軍慰安婦」の意味だ。そんな事実はひとかけらもない。

これが、日本人のプライドを痛く傷つけたのは間違いない。何も知らない純粋無垢な子ども達に自国がこんな非道いこと(それも濡れ衣)を教えて、国の文化が成り立つはずがない。

そこで最近は、他の教科書にもこの記述は少なくなってきているが、栃木県のある地方で新しい歴史教科書を採択する動きになっているのも、理由はその意味では分かる。

「従軍慰安婦」はどこの軍隊にもいる。韓国がベトナムで戦っていたときもいたはずだ。言い方は悪いが、売春だから商行為で従事希望者は五万といた。日本軍の場合はもちろん日本人女性の数が多数だ。半島の女性だけを選んだはずがない。それも連行しなくても。

「従軍慰安婦」を同行していた軍隊の欧米諸国が、その事実を子供の教科書に書くはずがない。日本だけ何故書かなくてはいけないのか?

河野官房長官(当時)が謝ってしまったのが、誤解の始まりだ。謝ったから、それは事実だったのだろうとの誤解が進む。

虚像に「万犬」がほえる状態となってしまった。自分で調べもせずに付和雷同する人達を見ると、まさに「犬」と表現するのが適当だ。

10/31/2017

Jul 14, 2001 :隣の騒ぎは密の味

今回のことに関し猪瀬直樹氏は「マレーシアは先の大戦で日本との間で色々あったが、ただ一つ今言っていることは、日本がイギリスを弱体化してくれたから、戦後早く独立できた、ということだ。日本との関係をよくしたいという努力がマハティールには見られる。比べて日韓は近すぎるのかな?」と言っていました。

なるほど、過去のことをいつまでも言っていても、何の利益にもならない。日本は国を挙げて平和を守ると言っているのだから、それは諒解した上でもうご破算にして、日本との関係では、現在の国民の利益と将来のことを考えて進めた方がよい。

韓国は日本と違って、外交上手(日本以外全ての国にあてはまるが)と言われる。今回のことはいくら主張しても、日本政府がOKするわけはないことは十分分かっているはずだ。数ある教科書の一つに対し、国民に選択の自由を与えない、ということは民主主義国としてはあり得ないことだ。

ロシアが不当にも北方4島を占領し続けても、プーチン率いるロシア国内情勢で、島がいま帰ってくるはずがないことは、日本国民はよく分かっていてあまり騒がない(一部右翼は例外)。プーチンの苦労も分かってやらなくては、良い結果は
得られない。日本の小泉首相の国内事情からの苦労を陰で理解するのが、韓国にとっての外交だ。小泉さんにできないことを延々と言っていても、韓国にとって少しの利益にもならない。

そうなると、韓国政府の目的は、となると、日本国内世論の分断作戦か?新聞読者のAS戦争をあおり立てるのか?

ローマの昔から「隣の国の内紛は密の味」と言うではないか。

または、レイムダック金大中政権末期の政情混乱を、仮想敵日本を作って国民の視線をそらそうとしている、いつものパターンか?

10/29/2017

Jul 14, 2001:アメリカの鏡・日本つづき

アメリカは日本を「征服」しようとしていた。
ミッドウエイ以降は日本の補給がダメになって、作戦活動が満足いかなくなっていたのは、アメリカ軍にも分かっていた。フィリピン奪回までは自国の植民地だったからよいが、南洋諸島は日本の国連信託領だったのに、なぜ血眼になってまで攻めたのか?アメリカ自国には一つの脅威もなかったのに。

沖縄を攻略するのは理屈にあっていない。制海権は完全にアメリカのものだから、放っておいたら島内の軍は立ち枯れるだけだ。硫黄島も同じだ。何故自軍の多大な犠牲を払ってまで制圧する必要があったのか?沖縄の洞窟の中の軍民は、近寄らなければ、脅威となり得ない。穴の奥にいる人々を火炎放射器でなぶり殺しにするとは、いくら戦争といっても、非人道的と言わざるを得ない。

最後には、東京大空襲、広島長崎。非戦闘員を大量に虐殺した罪は、ゲルニカに比される。黄色人種の興隆日本に対し、脅威の虚像を育てていたのではないだろうか?

「虚像」と言えば、教科書問題の韓国もそうだ。「虚像」が育ち、最後は大変なことになる。

10/27/2017

Jul 10, 2001 :アメリカの鏡

ヘレン・ミアーズ「アメリカの鏡・日本」を読んでいます。

彼女は1946年に来日。上記の本はそのときの米国日本占領政策の批判。マ元帥は混乱を理由に和訳を厳禁。最近の1995年に初めて我々日本人も読めるようになった、当時としては超過激な内容だった。

戦争を戦った同士は、どちらも悪いところはある。アメリカはもう一つの日本だ。

ところがアメリカ人の多数はそれがわからず、日本人をアメリカ民主主義で教育してやろうと、単純に信じていた。彼女はそこがたまらなく嫌だったのだろう。

10/25/2017

全野党共闘路線は歴史的に否定されている

小池代表が失言などで自滅した、としか総括されていないが、彼女は何を狙っていたかを分析しないと、今回の希望の党騒ぎがわかったことにはならない。

まずは、従来の枠組み護憲四党(民進、自由、社民、共産)の選挙協力で自公を過半数割れに追い込んでも、そのあとに、細川連立内閣的なものを設立したとしても続かないという歴史の教訓がある。だったら、自民党支持層に大きく手を突っ込んで第二保守党を目指す方が政権に近づく、と比較考量したのではないか?現に、東京都議会ではその方式で都民ファーストと公明で多数派を形成できた。

解党・合流しようとした民進党側の事情(前原代表)にしても、あるとき風に乗って民進党単独政権を樹立しても、党内での政策の違いの巾が大きすぎると、これも長続きしない、という民主党政権での教訓がある。だから、希望の党に集まる政治家の条件を厳しく審査(これを「選別・排除」という)せざるを得ない。
だから、なるべくしてなった結論ではないか?(以下は1993.7.18選挙結果勢力図)

10/24/2017

民進党系は勝った

民進党は解散時には事実上解党していたが、衆院88の勢力だった。それが選挙結果では希望50、立民55の計105に増えた。無所属で当選した大物(19)もいるので、合計すれば大勝利だ。解党分党して切磋琢磨した方が結果は良かった。民進党のままで選挙したら半減するほどの大敗北だったと思う。希望が伸び悩んだのは選挙に弱い前職が希望の党に頼ったが、頼りにならずに落選したのが実情だろう。立憲民主党を立党・参加するような頼もしい前職はもともと選挙には強い。
 民進党系勢力が増えたあおりは共産党▲9、公明党▲5、維新▲3、無所属の減となった。つまり、民進党系は他の野党などの票を奪って勝利したのだ。
 これを狙って(偽装的)解党をしたのだとしたら、相当な高等戦略だ。前原代表が両院議員総会で解党・希望の党への合流を提案し、満場一致で決まったのは、その戦略初段だったとして納得できる。
第48回衆議院議員総選挙(衆院選2017)のニュースや候補者の当落、各党の公約などをお伝えします。開票当日は選挙結果を速報します。
YOMIURI.CO.JP

10/23/2017

自民反自民だけの分析は遅れている

今回の総選挙で「反自民の票が分散した」から野党は敗北した、という分析があるが、それは根拠ないことだ。
 今回の選挙から三極構造になったと言われる。自公と希維(希望・維新)と立共(立憲・共産)とだ。希維と立共は別の考えで反自民となっている。たとえ、立共の思惑通り希維が立候補しなくて、自民と一対一の対立となっても、希維の票は全部が反自民票として立共に流れることはない。反立共票は自民に流れて、どちらが勝つかはわからない。
 立共の方では、最も極端な共産票は立憲にしか流れないので、そこでは(一方的)共闘が成立する。立憲の票は共産だけでなく希維にも流れるだろう。
 すなわち、共産の票だけが行き先が読める票となる。

Jun 16, 2001 :道州制

社会を構成する各組織(会社とか省とか) がそれぞれ競い合うのは、全体が発展するためには必要不可欠なこと。

問題は、それが行きすぎて、全体はどうでも良くなってしまうこと。

それと、国が大きすぎると、社会に寄生するだけの「ぶら下がり」の人がどうしてもふえてしまう。1億2千万の国は大きすぎるので、道州制ぐらいがちょうど良い。外交防衛以外はすべてこの道州に分けたらよい。

例えば僕がもと働いた北陸州だが、4~5県の集合ぐらいで人口1千万くらいだから、欧州で言えば小国、マイステーツと皆が感じることが出来る。

ユナイテド・ステーツ・オブ・ニッポン。

10/21/2017

Jun 15, 2001 :封建制をおとしめる維新政府

江戸時代の藩というのは、封建時代のこととして今の教育では評価が少ないが、対する近世(中世封建制ののちナポレオンなど)の欧州諸国あるいは中国は四千年ずっとそうだが、(封建制ではない)中央集権の絶対王制があって、専制王が国民国家と称し、民衆を徴兵し戦争に明け暮れていた。

その時日本は、確かに鎖国ぼけはしていたが、300諸侯が幕藩体制の平和のもと、藩どうしが殖産興業あるいは学問の普及などを競いあっていた。その積み重ねが、明治維新後の坂を上る原動力になった。

隣の朝鮮は李氏朝鮮の絶対王制で、支配階級の両班制度の弊害があり、日本みたいな近代化の素地が不足していた。

中国は封建制が無く、科挙制度による官僚帝国が続き、易姓革命の連続そして異民族帝国の支配の動乱の歴史で、民族の力が疲弊した。

「封建制が悪い」という歴史教育は、明治政府が維新革命の正当性をPRするため、前時代の江戸期をわざとおとしめるための作り物だったと思う。

昭和の陸海軍の争いは薩長という藩同士の争いではなく、軍の官僚同士の単なるなわばり争いに過ぎないと思う。長州の児玉源太郎は同藩の山県を嫌い、薩の大山巌に心酔した。

10/19/2017

Jun 14, 2001 :犯罪の抑止がなくなる

宅間容疑者の殺人は精神病が原因でなかった。触法精神病患者が無罪になる対応を見越したものだった。

少年法の存在が、少年犯罪を助長しているのと同じ。

精神病患者あるいは少年の人権は大切だが、それだけしか主張されないと、おかしなことになる。

全然別だが、似ていると思うのは、戦前の軍隊のセクショナリズムだ。「日本の戦争」によると、海軍が戦争に反対しなかったのは、海軍予算が増え好都合だからと言う。それだけの理由で1年しかもたない対米戦に同意したというのだ。陸軍は陸軍で、蒋介石相手の戦争を講和したくなかったから、対米交渉に同意せず、両軍あわせて個別の要求が通って、日本全体が破滅に向かったとのことです。

今度の犯罪も先の戦争でも、日本という国は、個別の意見が通って全体が駄目になるという、おかしな国だと言うことでしょうか?

10/17/2017

Jun 13, 2001 :ダイオキシンのこと書き忘れた

ダイオキシンは旧式炉とか野焼き(家庭用焼却炉など)の燃焼環境がコントロールできない場合発生する。

ゴミに塩ビとかの塩素源が入ることも原因だが、食物残さなどにもあり、塩素での対策は不可能。燃焼温度を800度以上にし、排ガス処理施設のところでは200度以下にすることでDXNはほぼ発生しない。

今、平成14年の期限までの改修工事で各自治体で忙しい。

さらには、ガス化溶融炉というのがある。ゴミを蒸し焼きにして、出てきたガス分を理想燃焼させる仕組み。灰は、高温燃焼のため、ガラス状になって出てくる。再利用できない雑多なプラスティック類も無害に燃焼できる。折角分別したのにという奥様方の声が聞こえそう。

でも、不燃物でそのまま埋め立てするより、衛生的な灰にしてかさを減らし埋め立て地の寿命を延ばす方がよい。

10/15/2017

Jun 12, 2001 :リサイクルしてはいけない?

このテーマはゴミ問題(に出口なし)にも関係します。

出口は再資源化のためのリサイクルしかない。燃やして灰にして埋め立てても、狭い日本にもう埋めるところもない。

しかし、むやみにリサイクルしても不合理なこともある。リサイクルの常識を疑ってみることも必要、というのを、「リサイクルしてはいけない」と何かのまねをしたキャッチフレーズとなったのであろう。

一例ですが、再生紙の値段はバージンパルプを使った白紙に比べ少し高い。値段が高いということは、輸送費なり、処理費なり、をより浪費することになっているからだ。だから、この場合、古紙をリサイクルする方が資源の無駄遣いとなる、というもの。紙は燃やしてできれば熱回収した方がよいのでは、という問題提起をしている。

この理屈はおかしいことが証明されるのではないかと考えますが、皆さんはどうですか?
また、ほかに似たような格好の例はありますか?
ペットボトルは燃やした方がよい?溶鉱炉で還元剤(コークスの代わり)とする方法もあります。

10/13/2017

Jun 4, 2001 :ローマ人のインフラ観

塩野七生はローマ帝国の繁栄の基本はローマ街道などのインフラストラクチャの充実だと言っている。

ちょっと脇道。
国土交通省の略語は、mlit.ミニストリー・ランド・インフラストラクチャ・アンド・トランスポーテイション。

軍事力の基本は、将棋と同じく、戦いの地点に如何に速く多くの戦力を投入できるかにかかっている。ナチスドイツも国内にアウトバーンを整備し、東西両戦線での兵力配置を自在にした。鉄道もそうだ。

日露戦争時のシベリア鉄道は単線だったため、木製貨車は帰りは邪魔となるので、上部は燃料用として廃棄し、車軸だけにし、まとめて送りかえしたそうだ。

菅幹事長あるいは小泉首相が公共事業削減を言っているが、必要なインフラは今後とも当然整備するという前提で不要なものを中止することは、ローマ人の知恵から言っても当然だ。

ローマ人の物語を読んで、それが成功の秘訣の一つであると感じました。というか、彼女がそう書いている。

10/11/2017

Jun 1, 2001 :大連旅順にてその2

以下、中国連邦国家論。

江沢民ひきいる中国は自身が反対する軍事覇権国家そのものだ。世界の諸国間でもっと協調していけば、優秀な中国人のことだから、過去の不幸な王朝時代から真に脱皮できること間違いない。現在は清末期からの軍閥割拠(国共時代も含み)混乱の時代をへて、毛ー鄧「王朝」であると位置づけられる。この間、毛と鄧の間で内戦(内紛…大革命)があったが、疑似共産党王朝に代わりはない。

ヨーロッパでは同じ面積に数十カ国がひしめき、近代には国民国家が誕生した後、切磋琢磨し中国まで支配下に置く力を付けた。中国だって、数カ国に分かれていても良い。お互いに競争しあえばよいのだ。

東北地方旧満州の大連でそんなことを考えました。大連の人のエネルギッシュさを見て、石原莞爾の王道の国造りが良い意味で続いていたらそうなったのかなと想像しました

10/09/2017

May 30, 2001 :子は親の背中を見て育つ

団塊の世代とその子供たちすべてが悪いとは言っていません。

17才の事件が多発したとき、学校の責任を云々されていたけど、週40数時間だけの学校だけでは無理です。

親がいけない。9割方は親の責任。子供の手本とする大人はまずは両親。17才の親のプロフィールを紹介すべきだ。大体はとんでもない人か、インテリであっても無責任性格だろうね。親は未成年でないから公表してよいし、育てた子供に対し社会的に責任があるよ。

今の若者(そして親たる団塊の世代)の不幸は、アイデンティティの欠如だ。坂の上の雲の時代には当たり前のようにあったものだ。今は「豊かさに負けた」のですね。

豊かになろう、昨日より良くなろうという目標が達成されてしまうと、並の人間であればあとは下り坂。

勇猛果敢だったニューギニアの現地民を文明の前に連れ出し、服を着せて、酒の味を覚えさせると、しまいには廃人同様になってしまう例と今の日本の若者の無気力とは似ている。

団塊の世代は豊かになろうという目標があったのだから、子供にもその時代の苦労体験あるいは目標達成まで「我慢」が必要なことなどを教えないと

10/07/2017

Apr 18, 2001 :国民の道徳

西部邁「国民の道徳」を読破(実感が出ている言葉だ)した。

かの有名な「国民の歴史」の姉妹本だが、似ても似つかない内容だった。現代の人間は過去より「進歩」するという不遜な考えを持ってはならない。伝統の方が正しい場合が、日本の現状から見れば、多いとし、戦後似非知識人による進歩史観を全面否定する内容でした。

小生は著者と全面的には同じ意見ではありませんが、ああ、すごい内容だった。

10/06/2017

Mar 3, 2003 :平和を叫ぶ危険

遠い国での人のことを思って、戦争に反対するのは、そのことだけだったらいいことに違いない。世界中誰も反対しない。ブッシュ大統領もだ。

問題は、独裁者がそれを利用して、自分の立場を有利にしていることだ。

日本にとって重要なのは、近間の問題だ。米国の軍事力がなければ、国を守れない。いま、危機が目の前にある。そうだったらどうすればよいか、自明のことではないか。

平和を守るかどうかという「純粋まっすぐ君」の議論は、この期に及んでは、不必要なばかりか、有害だ。

関係ないことに自分の気持ちを大事にするだけで、結果として身が危なくなって良いのだろうか。

10/01/2017

民進党は政党と言えるのか?

いまは事実上なくなった民進党(民主党)のことなので過去の検証になる。

政党というのはそのメンバーにおいて基本政策の一致がなければならない。というか、基本政策が一致して政党を結成する。ところが、安保法制のような国家の基本政策で、二年前に一致して反対を絶呼したはずの一部議員が、今回、安保法制原則賛成を基本政策としている希望の党に馳せ参ずるという。

民進党(民主党)は政党の体をなしていなかった。だから、民主党政権は自壊した。今回、民進党が自ら事実上解党し、希望の党、無所属などに分かれることは政党のあり方の上で正常化したことになる。国会の構成で、自公の既存保守、希望の党などの「改革」保守、国家政策などで保守とは違う「確かな」野党へ三分されるだろう。

ドイツでは有力な政党が数個存在し、選挙結果によっては少数政党も含めて連立内閣が結成される。その際、政党間の政策協定があり内閣がスタートする。日本の民進党(自民党も?)のように各党内に基本的な違いが残っている、ということはない。

今回の総選挙の結果、どのような政党分布になるかはわからないが、各政党内での違いは残さずに、与党に参じる政党間の政策調整議論で主権者に示してもらうことが、政党政治が成熟したことになるだろう。

9/30/2017

Mar 11, 2003 :平和世論も間違える

仏露もイラクの大量破壊兵器隠匿の疑いを持ち、最終的には武力で解決することを辞さないと言っている。独政府は国内世論で身動きがとれない。中国は?米国に勝手な真似をさせない、と言っているだけ。

世界は平和を追求する世論が大勢だとしているが、平和には誰もが異存があるはずがない。問題は、サダムが独裁的に支配するイラクの悪事に世界がどうして対処するかと言うことだ。戦争反対とは「茶の間の正義」を気楽にTV越しに、言ってみるだけのことではないか?

日露戦争時、伊藤博文公のところへ、いろいろと戦争の「べき論」を言ってくる世論バックの学者達がいて、公は、「私の欲しいのは、諸君の卓論でなく、日本が生き延びるための金、弾薬をどうして手に入れるかだ」とこぼしたという。

小泉首相にとって、戦争反対と国民からあたりまえのことを言われてみても何の助けにもならず、それよりもこの弱肉強食、日本国憲法前文と正反対の信義なき世界の中で日本国の生き延びる知恵が欲しい、と言いたいのだと思う。

国益を考えるのが政治家の最大の(唯一かもしれない)仕事だ。経済は学者、官僚に任せておけばよい。

その意味で、八割を超える戦争反対の世論を「間違えることもある」と切り捨て、日本国の方針を決める姿は、政治家として立派だ。国益を守ることが、国民の幸福につながる。
隣の韓国の近代史上の不幸を見たらわかる。かのくにには政治家がいなかった。前大統領がいつも捕まる国だからね。金大中の運命は?

9/26/2017

Mar 18, 2003 :人間の盾にTV社も見習え

ブッシュ大統領がサダムに最後通告を突きつけた。バグダッドより国連職員も撤退。

それはそうとして、日本のTV各社の現地取材スタッフも隣国ヨルダンの首都アンマンからの中継となった。
問題は、未だバグダッドにいるフリーの記者に取材を頼っているTV社もある。それは「人間の盾」をもてはやしている社だ。その主張からすれば、自社の記者を残すべきだと思う。

9/23/2017

April 3,2003 :世論も間違えることがある

小泉首相のNHKでのインタビューを見た。
イラク戦争開始時のブッシュ会見後の首相コメントが言葉足らずだったのをフォローするのに「日露戦争後の世論が継戦を要求し、日比谷焼き討ち事件まで起こしたのは、あとになって見たら、世論が間違えていた例だ」と言いのけた。
十代二十代の若者の間で(ファッション的な)反戦運動が盛んだが、彼らは戦争というものを日露戦争どころか、太平洋戦争までも知識としても良くは知らないから、人類が歴史に学び、「戦争(の覚悟)が平和をもたらす」という逆説を理解し、賢明な行動をとるはずだというのも、世代が変わったらリセットされるのかもしれない。
それにしても年輩の人まで「単純反戦」なのは、その人の勝手としか言いようがない。
それとも、人類には反戦のDNAがビルトインされているのか?

9/20/2017

April 9,2003 :バグダッド陥落

バグダッドがほぼ陥落した。TVで見る限り、解放されたのだ。
サダムの独裁体制を米英軍が崩壊させたのだ。イラク国民にそれができないほど、強力な体制だったのだから、外部の力で強制するのは仕方のないことだ。
それを内政干渉だというのは、実態を直視できない、頭の中の虚像の作業にしかすぎない。

9/10/2017

April 11,2003 :サダムと無関係

イラクの国連大使ドゥリがNYで「ゲームは終わった。私はサダムとは関係ない」と言った。
とても、人間的でいい言葉だ。利益でつながっていたもの同士の一方(サダム)の力がなくなったら、離れていくのはアラブ人の常識だ。人間というものはそういうもので、その点、アラブ人は正直だ。
シラクもドイツもブッシュに色目を使いだしている。
一方の反戦世界国民はこれからどうするのだろうか?実態のないイデオロギーを主張しているばかりでは、「流行は終わったのに」と言われても仕方ない。

9/05/2017

April 13,2003 :Peace without Justice

peace without justice(抑圧下の平和)のもとに暮らさざるを得なかったイラク国民が三週間の戦争のあと本当の平和な生活に戻ることができた。
手術のようなものだ。痛さを少し我慢すれば、健康な体に戻れる。
世界中今も続くNO WARの運動は、イラク国民にno justice の圧制下に暮らし続けろと言う、気持ちだけのありがた迷惑だ(実際はありがたくもない)。

9/01/2017

April 15,2003 :テロはどこでも人民の敵

テレビ東京「ガイアの夜明け・・・バリを救え」を見た。昨年のテロ以来、観光客の激減で、観光に頼るバリ島経済は壊滅的だと言う。
思い出すのは、イラク戦争開始しばらくしての英ブレア首相の演説の次の部分だ。
「攻撃行動を起こせば、私たちがテロリストの目標になると言う人もいます。真実は、全ての国家が攻撃目標なのです。バリは、今まで一度も対テロの最前線にはありませんでした。米国も、アルカーイダを攻撃していませんでした。しかし、彼らは米国を攻撃したのです」
ブレアの言うとおりだが、それ以上の矛盾は、テロ首謀とされるイスラム一部勢力が、結果として、インドネシア国民を苦しめている現実だ。テロは(敵の?)日本人(豪州人)を苦しめない。我ら(彼ら)は不要不急の旅行をしないだけだ。

8/29/2017

April 21,2003 :反米の自由

イラク開戦後一ヶ月になる。イラク国民を「解放」したはずの米軍・米国だが、シーア派イラク人などからはアメリカへの感謝の声どころか、反米デモがおこなわれる始末だ。
イラク国民が全体としてどう考えているかは、自由な選挙によるしか知ることができない。
でも、反米を言えるのもイラクが自由になったからだ。戦前は、独裁・サダム体制に反対など、言えるはずもなかった。
アメリカは「反米」の声が「解放」の証拠だと、割り切ったらよい。

8/25/2017

April 24,2003 :一イラク司令官の良識

イギリスBBCインタビューにイラク共和国防衛隊(元)司令官が答えていた。
「バグダッド市街戦を戦いたくなかった。破壊されるのは我々の財産だから。戦うなら市外だった」と。
比較されるのは、過去の中国兵だ。日中戦争での蒋介石軍は便衣兵(制服を脱ぎ捨て市民の振りをした一種のゲリラ)の方法で上海、南京などの市街を結果的に破壊し、市民虐殺の真因となったからだ。
便衣兵となるのは非戦闘員である市民を危険に陥れる恥ずべき行為だった。
毛沢東の人民の海・ゲリラ戦術はその類だ。ベトナムも。
日本は本土戦争(人民戦争)を避け、結果的に世界第二位の繁栄のもとにいる。

8/17/2017

アメリカ人の乗る車はアメリカで作るべきだ

 話は別から始めるが、高知県に住んでいたとき当時の中内知事が出席するパーティでの乾杯は日本酒で、がルールだった。中内知事の言い分は「ビールは高知県産のものがない」だった。ビールみたいに大量消費する「重量物」は消費地の近くで生産するのが合理的だが、高知県あるいは四国全体でもその消費量に対して生産のスケールメリットがないので、大阪の工場から船舶で運搬していた(いまは四国島内に工場がある。島内道路が良くなった?)。一般的な商品は消費地に工場立地生産するのが原則なのだ。
 アメリカ人は自動車を大量に買い付ける。だから外国の会社も米国内の工場で米国人労働者により作るべきだ。たまたまメキシコとアメリカ間の関税がなかった(NAFTA協定)ので、米国内と同一条件となるメキシコに工場を全世界(米社も含め)のメーカーが立地した。NAFTA協定がなくなれば、すべての競合会社同一条件となるので、米国内に工場を戻せば良い。その代償として米国内では車の価格は少し高くなる。
 インドネシアに行ったが、走っている車のほとんどが日本車(新車)、それもトヨタが過半だった。聞くところによるとジャカルタ周辺にトヨタの工場が立地している。ほかの車も含めてインドネシア産の日本車だろう。自動車の組み立ては少しの技能があればインドネシア人でもできる。組み立て工に給料を払って、それが回り回って、インドネシア人が日本車を買えるようになる、という経済だ。日インドネシアの貿易摩擦は聞いたことがない。多分は、トヨタの経営者なりが上記経済の仕組みをわかっていて、現地生産に踏み切ったのだろう。米国からのように圧力に負けて、というわけではない。
[ワシントン 16日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表 - Yahoo!ニュース(ロイター)
HEADLINES.YAHOO.CO.JP

8/16/2017

May 15,2003 :隣の国の蜜がなくなる

以下は「過去分再掲」だが、つい先年の平和安全法制のときも、近隣諸国の対応は同様だった。近隣三ヶ国が反対する法律は正しい、が教訓だ。

有事法制が衆院の圧倒的多数で可決された。安保以来国を二分する問題だったが、隣の軍事大国、ならず者国家の現実に、日本国民も目覚めたのだ。
隣の国にしてみれば、日本国内の争いで、蜜を味わっていたのが、今後は日本が普通の国になる。
近隣諸国のコメントで、中国は「日本は引き続き専守防衛に徹して欲しい」とさ。軍事大国が何を言うか。
朝鮮半島の南北の国は、日本の数少ない有事法制に基本的人権の観点から絶対反対の社民党と同じコメント。基本的人権がない(少ない・・・南)国がよく言うよ。

8/11/2017

May 16,2003 :天に唾する

北朝鮮のミサイル部品の90%が日本製だと、脱北技術者が語った。北朝鮮のミサイルは日本をねらう。だから、日本が日本を滅ぼすことになる。
日本はかつてのカルタゴのごとく滅びるだろう、このままでは。
国内の敵をあぶり出すことだ。国が滅びようとしているときに、基本的人権とやらの隠れ蓑で、脆弱な自由日本を危うくしてよいものだろうか?日本が滅びれば、権利とか何とか言っている場合ではない。
イラクを見てごらん。日本も1945年に学んだはずだ。

8/07/2017

May 20,2003 :東ティモールは独立して良かったのか?

東ティモールがインドネシアからの独立戦争の結果、新国家をスタートさせてから、ちょうど一年となる。
国がスタートしたばかりで多難だが、未だに経済不調で、国民の生活は以前よりも悪いという。
植民地の宗主国が蘭・葡と違い、宗教も回教・キリスト教の違いだけで、多民族を容認するインドネシアから独立するまでの理由があったのだろうか?
もともと経済的結びつきがある隣の大国と友好でなければ、経済はうまくはいかない。その意味では元の鞘に戻った方がよい。
だから実は、沖合の未開の石油資源が独立の真因だという。
旧ソ連も「悪の共産主義帝国」が70年も続いたのは、人々が働かなくても、石油などの国内資源の収入があてにできたからだという。

8/01/2017

酷暑には冷房をどんどん使おう

今朝、貸し出し予約していた本を受け取りに図書館に行った。9時の開館直前だったが、すでに、入館待ちの老若男女で長蛇の列だった。渡部昇一氏「知的生活の方法」にもある酷暑時期の冷房利用だろう。
話は飛ぶが、東日本大震災後の夏、都内の図書館は冷房利用回避のため閉館した。逼迫する電力需給に配慮したのだろうが、個々の家庭で冷房するより図書館にまとまって過ごしてもらう方が省電力になる。
インドネシアに旅行したが、その僻地のホテルにも冷房は完備していた。一昔の事情とは大違いだ。当時も冷房装置は設置されていたが、音「しか」しないしろものだった。文明の恩恵は世界に広がった。 

7/19/2017

二重国籍で良い、と民進党一部は思っているのではないか?

政治家の言動で問題になるのはいろいろな区分けができる。

重いのは法律違反の疑いがあるときだ。立法権を独占する国会議員には決して許されない。これは司直の手で捜査立件されるので、その意味では国会で議論しても仕方ない。判決が出たら、政治的責任も問うべきだ。

次に人間として許されないことだ。しかし、法律違反でなければ、有権者の判断で次回の選挙で落選させることになる。これについては国会の貴重な審議時間を浪費する場合は、印象操作とみなされる。

さらには、(おかしな)政治信条として有権者(一部)の期待に外れる場合だ。これも次回選挙のテーマとなるが、政治信条の違いだからまずは政治家同士で国会で議論すべきことだ。

今回の蓮舫議員(民進党代表)の二重国籍放置問題だが、遅きに失したとは言え、台湾籍の放棄宣言で法的には解決した(経歴詐称問題は残る)。しかし、政治的には国会での議論、その前に、民進党内の議論に供すべき問題点が多い。そして、一番の政治的テーマは政治家として二重国籍のままで良いのかがあげられる。常識で考えれば、二重国籍は政治家として好ましくないが、どうも、多様性を尊重すべき対象として、一般国民に限らず政治家にも、としている(民進党の一部)ようなので、議論すべきテーマになるだろう。

忖度があったかの安倍首相の問題よりこのことを議論してほしい。国会での結論が出なければ(たぶん一致しないだろう)、次回国政選挙の主要テーマだ。

7/17/2017

May 24,2003 :コメ支援は武器支援

韓国が北に40万トンのコメ支援を考えている。その際、飢餓の一般民衆に行き渡るようにと要請するという。
飢餓国民に支援米が行くはずはないと思うが、たとえ行ったとしても、同じことだ。
北の総食料に40万トンが加われば、その分、前に比べれば、余剰になる。韓国から行ったコメではなくても、玉突きで、余剰になった分を輸出すれば、武器を買う金になる、支援米の市場価格分。
似た話で、湾岸戦争の時、日本からの多額の分担金の使途について議論があった。戦争に直接使わせないと。でも、お金はコメ以上に天下の回りものだから、以上の理屈と同じで、(直接は関係していないから免罪されるという)自己満足以外の何でもない愚かな議論だ。

7/14/2017

Dec 9,2003 :怯めば思う壺

日本人二外交官が暗殺された。
テロリストは、日本国民が「怯む」ことをねらって、罪もない二人を殺した。
ここで、自衛隊の派遣を断念すれば、結果的に「怯んだ」ことになり、相手の「思う壺」になるわけだが、それでいいのだろうか?
テロリスト(の悪事)が日本の派遣反対派を勢いづけることになる。共闘だね。テロリストではなく「レジスタンス」であると位置づけた人もいる。いつ、サダムが好きになったのか?反米もホドホドにしないと。独仏もサダムを評価してはいない。

7/09/2017

橋が簡単に落ちていれば甚大な被害にならない

今回の九州北部水害の破壊力の大部分は「流木」だろう。洪水流だけではこれほどの被害はもたらさない。何年か前にも日田杉の美林が根こそぎ崩落した災害の記憶がある。山腹斜面が深層滑りをおこしていることから、広葉樹とか針葉樹の樹種ではなく、山の土質(真砂土)の問題なので、そこでは解決できない(植林しないではげ山にもできない)。問題なのは崩壊した流木が狭い川幅を渡る橋梁地点で川の流れを妨げることだ。そのため、その橋の上流では水位がせき止められて上昇し、両岸の家屋をまた、流木が襲う。

そこで、流木に衝突されたら、橋が下流に落ちるようにしたらどうか?昔は橋梁は大切な財産だったので、できるだけ洪水流に耐えるように建設されてきた。しかし、今回の災害の教訓は、流木の流下の妨げになっている橋梁が水害を増加させている。落ちた橋はコンクリートなど重い材料なのですぐに沈み、軽い流木のように更に下流に害を及ぼすことはない。

落橋後に橋を架け直す費用などたいした額でない。
さらには、架橋地点の問題がある。橋の建設費を節約するために川の狭窄部に架けることが常識となっている。狭窄部は河川の流下能力のうえからも問題地点だ。ここは、橋の建設費は少し多くなっても問題ない地点を選ぶべきだ。

7/04/2017

Mar 7,2004 :「罪作り」秘書給与制度

佐藤観樹前代議士が秘書給与詐取の疑いで逮捕された。
でも、一番悪いのは秘書給与制度を作った国会だ。秘書の給与だから、秘書個人に直接渡さなければおかしい。議員を経由したら、(金欠)議員のよこしまな出来心を誘発する。もらいすぎだから少し戻せとか、ほかの秘書(私設)とワークシェアリングだとか(本当は給与シェアリング)要求されたら、秘書にとって雇い主だから抵抗などできない。
働くのは議員のもとでも、給与は我々税金からだから、実は公務員なのだ。
お金を議員を通すのは、議員の潔白を試す、意地悪なテスト、ひっかけではないか。うがった見方で言えば、このテストを無事パスすれば、サバイバルできる議員といえるのだろう。

6/30/2017

Apr 11,2004 :アラブ交渉術を理解しない人々

三邦人誘拐直後、国内の声を一部代表し「自衛隊撤退しないと最初からなぜ言うのか?人質が殺されたらどうするのか?」と言った絶滅危惧政党党首がいた。
結果は、自衛隊撤退がなくても、解放されることになった。世の人々の言うことは、あとで検証したらよい。事実が正しさを証明してくれる。「殺す」という誘拐の効果を最大化する(誘拐犯にとってきわめて当たり前の)脅しにびっくりしただけなのだ。
アラブでは、買い物をするときなど、値引き交渉の駆け引きが大変だ(真剣に行われる)。小泉首相は今回の一種の駆け引きにおいて、「撤退しない」と、最初に条件を提示した。提示がいつまでも遅れたり、国内の議論に引っ張られて、提示条件がはっきりしないと、相手方はハードルをあげてくる。
小泉さんはアラブでの尊敬される取引者(買い物客)の資格がある。
もちろん、国内議論(自衛隊派遣の是非)を誘拐犯の力を借りて優位に進めようとすることは、日本国民の許すところではない。

6/26/2017

Jun 8,2004 :現代日本の「パンとサーカス」

日本のいまはローマ帝国が衰亡する時代に似ている。
パンとサーカスにうつつを抜かし、ローマはローマであることを徐々に失っていき(塩野七生)、滅びた(ローマでなくなったから当然)のだが、日本も日本であることを急速に失いつつある。
国会内外での年金騒ぎは「パン」と似ている。年金のもとは掛け金と税金だから、払うべき掛け金、もらう年金額に手品のようなことはあり得ないのが、わからないらしい。
それより、自分の富の行方が関心の第一というのは、大国の市民として、豊かさを獲得した後の、末期的状況だ。
「サーカス」は小泉首相の「サプライズ」行動だ。政治が劇場化している。
「坂の上」に到達し、かつて「坂の上の雲」を目指した日本であったことを急速に失いつつある。

6/16/2017

「未だ選挙モード」のトランプを嗤えない

トランプ大統領は当選後も支持者へのアピールを続ける「選挙モード」のままで、「統治モード」になっていないとする批判がある。それはそうだ。

日本の国会ではこの選挙モードが早くも始まっている。統治に必要な真剣な議論を後回しにして、与野党ともに「印象操作」で票固めをはかっている。代わりに官僚が統治しているから大丈夫なのだろう。地方政治、東京都は選挙直前だが、小池知事が当選して以来、知事与党を立ち上げるための選挙モードしかやっていない。

戦前の政党政治も同様の混乱状態を続けた結果、大政翼賛会という政党政治否定、軍部による政治の壟断を招いた。戦後の現在は同様のことにならないだろうか?その時は「天皇の官僚」が持ちこたえてくれる。http://home.e08.itscom.net/21water/bureaucrat.html

6/15/2017

Aug 12,2004 :隣国と仲が悪いのが普通

前回のサッカーワールドカップ2002で、ホスト国日本国民が各国選手を分け目なく応援したのは、世界で言えば特異現象だった。
今回のアジアカップで、ホスト国中国国民は隣国日本に敵愾心を抱いたのは、普通の現象だ。ただ、スポーツなのだから、ほかの政治的なことまでを持ち出すのには、非常識なところはある。
韓国と中国が高句麗の歴史を自国のものとする争いを始めた。これも普通のことだ。日韓で同じことがあるが、同様だ。ただ違うのは、反日日本人の存在だ。これが日本の特異現象。

6/10/2017

高速料金を時間帯によってはもっと下げて事故防止を

 いつもは見ない6CH「報道特集」で陸送ドライバーの加重労働問題を取り上げていた。四国島内では会社から、高速料金を節約するために、できるだけすいている一般道を利用するように指示されている。そのため、運転時間が長くなるなど加重労働による事故が多発している。高速道路のほうが事故は少ない。連続運転時間の規制はあるのだが、守られていない。
 高速道路の空いている夜間などはもっと料金を下げたらどうか?一度建設した道路は使う頻度で費用は増えない。料金を下げて少しでも利用者を増やした方が全体の収入が増える計算もできる(大安売り)。民営化したNEXCO各社(高速道路株式会社)の経営判断だが、公共目的で建設した国民の財産の有効利用策でもある。

Aug 27,2004 :親日行為が悪いとするのは勝手だが、その子孫は無関係

韓国盧大統領による光復節8月15日のメッセージに波紋が広がっている。
演説では、日韓併合の「恥辱の歴史」での親日行為などを正すことが必要だとしている。
日韓併合には支配側の日本による多くの献身行為もあった事実を忘れている。それらも含めて「恥辱」だとしているのだろう。
そうだとしても、正すには遅すぎる。当時の親日派はほとんど生存していない。だから、死者にむち打つのかと思ったら、大統領与党のウリ党の要職にある親日派子孫が名乗りを上げて、責任を感じて辞職した。
民主主義国家では親の責任を子が負うことはあり得ない。そのようなものは、江戸時代以前とか独裁国家のことだ。
野党ハンナラ党との政治抗争で、反日親日の争いを演出しているに過ぎない。それにしても「恥辱」はこのようにしか晴らせないものか、隣国民として、毎度うんざりする思いだ。

6/05/2017

市場移転白紙委任では嫌だ

小池都知事は豊洲移転なのか築地残留なのか都議選前の本日でも明らかにしていない。

これだけ市場問題が都民の間の関心事になっても、都議選で知事が代表を務める都Fの会の公約に移転か残留かを示していない。もしこのまま、都Fの会が善戦して多数当選したとして、都議選後に市場移転問題に議会として決議をしようとする場合は知事と都Fの会がキャスティングボートを占めてしまう可能性がある。つまり、白紙委任状を与えてしまうことになる。

これではたまらないので、豊洲移転派は自公のいずれかに投票するしかないし、築地残留派も同様で、共産党その他に投票するだろう。

だから、選挙戦としては最低の戦術になり、市場問題に関心のある有権者は都Fの会には投票しないだろう。安全のため。

Nov 1,2004 :香田さん事件で貴重な勉強

今回も小泉首相が即座に自衛隊撤退を拒否した。前回の三人の事件とは、相手が違った。小泉さんが真剣なら、相手もそうだった。良い悪いは別にして。
要求を拒否したので、約束通り殺したのだ。
前回の誘拐犯は要求が通らないのに解放した。世の中そうは甘いことばかりでない。
次回は起これば三回目になるが、三度目の正直ならぬ三度目は勉強済み、というところになるだろう。相手が真剣ならきっと殺されると、日本人全員が勉強した。
だから、イラクなどへの不要不急の海外ボランティアはやめることだ。中越地震被災地区こそボランティアが行くべき場所だ。
それにしても、今回は、一部マスコミ、一部政治団体が無体な騒ぎ方をしなかったのは、勉強の結果なのか、それとも、お仲間の災難でなかったからなのか、よくわからない。

6/02/2017

Nov 15,2004 :イラク・ファルージャの市民とは

ファルージャに立てこもるテロリスト撲滅の米軍による作戦が成功裏に終わろうとしている。
一般市民の巻き添え死傷があれば、反米感情がさらに高まると世(界)論は危惧するが、一般市民って何だろう。
一斉攻撃の前に退去を呼びかけられて、なおもとどまるのは、テロリストのシンパか、テロリストに半ば拘束されているかだ。かりに後者だとしても、過去多く殺された人質と同じだ。テロリストをファルージャの街に自由にさせたのは市民が自らを人質にしたことにならないか。
反米感情と簡単に言うが、感情だったら今の韓国民にもある。テロをしてまで米軍を追い出そうとする反米イラク国民は少ない。

5/28/2017

首相の影響力は(あったとして)必要条件の一つに過ぎない

加計(森友も)学園騒動では日本人の論理的思考に混乱がある。

加計学園に対し今治市の獣医学部設置認可を与えたことが違法ないしは不適切な行政決定だったかどうかに首相の影響があったかは論理的に見て「十分条件」とは言えない。

首相の了解は必要だとしても「必要条件」の一つだ。行政組織の決定には下の組織の判断の積み重ねで最終決裁者の判断にまでたどり着く。これらも必要条件だ。いまのところ「忖度」を疑われる以外に、下の組織の判断に誤りはない。その判断に異を唱えるには、「忖度」だからというのではなく、判断そのもの(特区制度での学部増設の適否、他の申請者への非認可の適否など)をこれから検証することが順となる(もし必要であれば)。

森友学園への国有地払い下げと大阪府からの設置認可の問題は、以上と同様の論理的帰結として、近畿財務局あるいは大阪府の判断が適正だったかの検証が進んでいる。もしこれら行政側の判断に問題があったとの結論に至った場合は、初めて、その判断の誤りに首相が絡んでいたかが問われる。という順番になる。

May 24,2005 :中国は副首相にドタキャンまでさせて打つ手なし

中国の副首相が小泉さんとの会談をドタキャンしたのは、やはり靖国参拝問題からだった。
小泉さんは参拝は不戦の誓いのためだと何度も言っている。そうなのに、参拝してはいけないと、(内政?)干渉(厳命)するのも非常識だ。国家間でも個人間と同じ。
中国国民を傷つけたと言っているが、日本国内のことだ。お得意の報道管制で国民に教えなければすむ。
相手に命令までできないことをして、結局できなければ、傷つくのは自分だ。

5/24/2017

May 31,2005 :単なる反米と反米テロが区別できない

イラク暫定政府軍による首都バグダッド掃討作戦が行われている。テロリストは市民のなかに隠れているからだ。
一般市民の反米はわかる。でも、テロリストのように自爆テロまではしない。巻き添えを食っている市民もいるし、主張したいことがあれば選挙もあると知っている。投票率も高かった。民主的に反米国家を作ることもできる。
反米は、自由な国になったのだから、誰でも主張できる。だが、暴力はいけない。ここの区別が日本の一部マスコミ、学識経験者にはできないらしい。
中国の反日も同じだ。どこの国も隣国に対しては愛憎半ばする。反日デモはしてよいが、破壊活動は許されない。この区別、前記の方々にはできない。

5/22/2017

Sep 22,2005 :二大政党か野党か

小泉劇場で敵役・民主党が自滅した。劇場の主テーマ「郵政民営化」の演技をしなかった(対案を出さなかった)のが、理由のほとんどだ。
かっての社会党のような野党に徹するなら、自民党の分裂を高見から見物し、政局を作り出すのが常道だが、二大政党の一つとなるなら、分裂騒ぎ(議論)に加わらなくてはいけ ない。
是々非々の対案、すなわち、小泉民営化と同じくするところを明らかにし、違う部分を際だたせることが必要だ。

【以上を2017年に考える】
小池劇場で都政のテーマは都議会自民党と都Fの会に分かれて「保守同士」の戦いとなっている。議論に加われない都議会民進党は自滅することがすでに予想されている。

5/21/2017

加計学園の今治市への認可は正しかったのか、だけが問題だ

 終演しつつある籠池問題もこれから(?)の加計問題もそもそもは「官僚制の劣化」を時の政権与党側に押しつけようという政争に過ぎない。劣化とは、忖度したかどうかより、公正公平な行政決定ができたかが疑問視されていることにある。大阪府の幼稚園認可と財務省の国有地払い下げは、当の籠池氏自身が「便益を受けた」と暴露している。
 これからの加計問題は特区認可での内閣府と各省との間のせめぎ合いがあったのだろう。それは忖度と言うより、今治市への加計学園の設置が正しい行政決定であったか、の一点で判断すべきものだ。
 忖度(があったとして)で問題になるのは、国民間の公平性が損なわれたかで、それは行政決定に伴う競争性が確保されたかを検証すれば良い。忖度があっただけで問題になることはない。
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5/19/2017

Nov 18,2005 :東アジア三ケ国の馬鹿騒ぎ

ブッシュ米大統領は、アジア歴訪を前にホワイトハウスで記者会見した(2005,11/8)。以下その部分抜粋。
『日中韓の首脳に対話で過去から離れて前進するよう呼びかける。
過去の出来事の結果として、大きな緊張があることを理解しているが、敵同士だった日米は今は友人だ。過去を忘れることは難しいが可能だ。』
第三者の正確な見方だ。かって、マレーシアのマハティールも村山首相(当時)に、日本が50年前に起きたことを謝り続けるのは理解できない。過去のことは教訓とすべきだが、将来に向かって進むべきだ、と言った。

5/18/2017

Feb 24,2006 :竹島の日

竹島の日2月22日が島根県議会で定められて一年後のその日がやってきた。
日本が領有権を主張すること自体が不満な韓国民はまた大騒ぎだ。かろうじて続いている一部自治体どうしの日韓交流行事のニュースで、彼の国側の全員は韓国の正当性を当然のように主張する。友好の最中でもお構いなしだ。
誰かが言っていたが、日本人、韓国人は見た目は似ているが、所詮は異民族。すぐには理解し得ないのが当然、という考えでいた方がよい。
中国人とはさらにそうだ。
麻生外務大臣が言っていたように、隣国どうしは仲が悪くて当たり前、を覚悟してかからなければうまくいかない。

5/13/2017

記者会見に応じないなら勝手に書けば良い

 トランプ大統領のやめるとする「記者会見」とは会見後半の質疑応答のことだろう。韓国の朴前大統領はしばしば質疑を許さない会見だけをした。マスコミはアメリカ国民の知る権利が損なわれる、と非難するが、会見だけとかツイッターで大統領の考えがわかるのであれば「知る権利」は保障される。
 米マスコミの言いたいのは会見で大統領を追求する機会が失われる、ということだろう。マスコミに政治家と議論する機能は保障されていない。議論するのは政治家同士、議会の機能だ。
 一般的に、政治家はマスコミによく思われたいから記者会見を重視する。トランプ氏の場合はもともとよく思われていないので、記者会見の「権利」を放棄している、と考えたら良い。マスコミは質疑ができないので、大統領のことを勝手に悪し様に書いたら良い。
アメリカ・FBI(=連邦捜査局)のコミー前長官の解任をめぐり批判が相次ぐ中、トラ - Yahoo!ニュース(日本テレビ系(NNN))
HEADLINES.YAHOO.CO.JP

5/02/2017

6年も経ってなぜ復興が完了しない?

東日本大震災から6年過ぎた。復興予算を25兆円も計上して、使い切れずに、復興が完了していない。その理由を追及すべきなのに、安倍首相以下は「寄り添う」ことだけ熱心に見える。

復興が遅れているのは岩手宮城では三陸海岸地域のまちづくりが遅れているからだ。もともと衰退気味の漁業での将来構想が描ききれない状態で震災を受けた。元通りにまちづくりをするかどうかも議論の対象だ。

福島県では津波被害の復旧が、放射能汚染の除染が進まず、着手すらできていない地域がある。復旧しても住民が帰還するかどうかも保障されないので、まちづくり以前の状態だ。

「寄り添い」続けるのは政治的には必要なのかもしれないが、6年も経ったのだから、地域将来構想を真剣に追い求めるべきだ。そのために必要な支援能力は「幸いにも首都圏は無事だった(今村前大臣)」ので十分だ。

5/01/2017

既存メディアは政権の解説に徹せよ

現在、日本で伝えられるトランプ大統領の評価は、そのほとんどが米国の反トランプメディアの報道と、その報道に依拠する日本メディアの報道によるものである。(古森氏)
MSM(メインストリーム・メディア)だけを見ていると本当のことがわからないのは日本も同じだ。新聞TVを信じないで、トランプツイッターだけを大統領情報だとしてみるのもよい。

そもそも新聞もTVも購読・視聴者(お得意さん)が見たいものを提供する。まずはそのお得意さんの好みに応じて時局を無理に解説する。手前味噌解説になるし、A新聞のように事実を曲げてまでも購読者におもねるケースもある。記者クラブの存在のように、当局側の官製報道になる場合もある。いまはトランプツイッターだけでなく、HPなどでも国民に直接伝わるネット手段も豊富だ。メディアもその変化を取り入れて、事実を報道するより識者(記者)の解説を主とするようにしたらよい。

4/16/2017

為替操作国は中国でなく日本

 中国は元安に為替操作していない。国際的に信用を落としている人民元を買い支えるのに必死なので、逆に少しでも元高に戻そうとしている。原安の犯人は米国のドル高政策だ。FRBの利上げ以外にトランプは公共事業、減税などの大幅な財政政策を打ち出している。
 日本はクロダノミクスで異次元金融緩和を行って久しい。物価目標は依然として達成していないが、景気が持ち直しているのはマネタリーベースが異常に増加して、それが原因で円安が維持され、輸出主導の経済(株価も)が持ち直したからだ。
 麻生財務大臣が、日本の円安はデフレ対策の結果だから許される、としているが、実態はデフレ対策として失敗しているのに副産物として円安景気対策となっているのだろう。すなわち、日本が為替操作国だ。
【ワシントン=小雲規生】米財務省は14日、主要貿易相手国・地域を対象にした外国為 - Yahoo!ニュース(産経新聞)
HEADLINES.YAHOO.CO.JP

4/09/2017

北朝鮮への攻撃が限定で成功するかだ

シリア空軍基地への米軍の限定攻撃は本来の意味から成功した。本来の意味とは相手国に対する警告だ。限定攻撃だから全面戦争にならないことが成功したかの判断になるからだ。

同睨みで北朝鮮の核ミサイル施設への限定攻撃ができるかトランプ大統領は思案している。それで北朝鮮が朝鮮戦争を再開するようだと限定攻撃としては失敗になる。受ける北朝鮮首脳の考え方で、全面戦争になれば(今回は中国義勇兵の支援は期待できないので)必敗となり、自国体制の存続が0%になることは知っているだろう。

かつての日本帝国軍は必敗を覚悟で、ルーズベルトの挑発に乗って、太平洋戦争に突入した。いまの北朝鮮はかつての日本ほど馬鹿ではないだろう。対する米国は同じだが、時代を経たいまは、敵対国を挑発することはない(戦争する利益はない)。

限定攻撃が限定で終わることが確信できれば米軍は北朝鮮を武力攻撃するだろう。以上のことを世界に、そして北朝鮮につきつけた今回のシリア攻撃だった。

4/06/2017

原発事故避難者は腫れ物扱いされている 

 福島県(県民)については「腫れ物」だと以前書いた。いま「被災地に寄り添う心」が政治家には必要だとして今村復興大臣が失格扱いとなっている。
 民進党の山井国会対策委員長は記者会見で、「『原発事故の自主避難者は自己責任』とか、『裁判をしてはどうか』など、福島に寄り添うどころか、あまりにも被災者に対して冷たすぎる。復興大臣として、福島県民の気持ちに寄り添うことができるとは、到底思えない」と述べました。(NHK)
とあるが、暖かくして、あるいは、寄り添っても、結論(避難者支援打ち切り)が変わるはずはないが、何をさせようというのか?言い方を変えるだけでよいのか?
 日本では被災者(原発避難者あるいは各種災害被害者)を腫れ物にして、「寄り添っている」とだけ言えば許される存在に祭り上げているのではないか?

元慰安婦の韓国人とその支援者(日本人)は「その腫れ物」だ。いつもはストレートな発言でわかりやすい政治家の橋下氏がその特徴発言を一転慎重すぎるほどにしている。本意は相手を率直な議論ができない相手と見ているのだろう。建て前とか本音とか言っているのではない。 タブーとか禁言とかいう...
SIGMA3.BLOGSPOT.COM

4/01/2017

常磐線全線開通をなぜ急がない

 東電福島第一発電所に近接する区間の常磐線は地震と津波の被害を受けて不通となっていたが、順次復旧を進め、南からは竜田駅(楢葉町)まで、北からは今回の浪江駅まで再開通している。なぜ順次開通かと推測するに、避難指示区域の住民が戻らなければ乗客がいないので商売にならないからだろう。今回は浪江町中心部などの避難指示解除に伴っている。
 常磐線をこの区間を通過して乗車する需要もある。仙台方面といわきあるいは茨城県内などだ。今回の浪江駅北方の福島県浜通り住民も東京方面への利用も待ちかねているだろう。
 なぜ、残る竜田浪江間の復旧をあと二年(竜田富岡間は今年だが)待たせるのだろう?帰還困難区域を通るからというのは理由にならない。この区間各駅の乗客需要がないなら駅の復旧は後回しにして通過扱いにすればよい。
東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除いて解除された福島県浪江町で1日朝、事故後に不通となっていたJR常磐線が6年ぶりに運転を再…
ASAHI.COM

3/30/2017

石炭は火力で燃やすのが一番

地球温暖化現象に二酸化炭素の排出がどの程度影響しているかは定説となっていない。その上で妥協の産物として、パリ協定などがある。
石炭は最先端技術石炭火力発電所で燃料として使用するのが唯一と言って良い活用法だ。北京のように家庭用暖房に利用されると大気汚染の原因となる。
天然ガスとか石油は輸送用機器の燃料として貴重だから、単に火力の熱エネルギーとして利用するには石炭を優先すべきだ。
ドナルド・トランプ米大統領は28日、オバマ前政権が導入を進めた地球温暖化対策…
BBC.COM|作成: BBC NEWS

3/24/2017

「口利き」を「情報提供」という体裁にしている

安倍(首相、昭恵)氏側は最近まで籠池氏を「立派な」支持者だったと思っていたのだろう。政治家の支持者は多数で玉石混淆だから扱いに難しい。支持者には政治家は自己の利益のために利用するものだという考えの人が多い。今回の学校設立認可と国有地売却の難題二つを同時に進めるのはなんのツテもなければ困難だったろう。そこで安倍昭恵名誉校長の名前を利用して、大阪府庁と近畿財務局(大阪航空局)の「忖度」(あったと思う)にすがった。政治家(高級役人も)のほうでは以上のようなことは過去の経験から容易に予想できている。だから、いままでの「口利き」を「情報提供」という体裁にして、今回のような問題発生時に備えている。
実務にあたる下級役人は「忖度」して、監査とか会計検査にかからない裁量の幅で、内々上の方の得点を買おうとする。ところが、今回はそれらすべてがご破算となった、というところが真相だ。性格に問題ある籠池氏の作戦が結果的にダメで、逃げられたのかもしれない。
自民党の高村正彦副総裁は24日の役員連絡会で、衆参両院で行われた学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池泰典氏の証人喚問について「明らかになったのは、籠池さんという…
SANKEI.COM