6/26/2017

Jun 8,2004 :現代日本の「パンとサーカス」

日本のいまはローマ帝国が衰亡する時代に似ている。
パンとサーカスにうつつを抜かし、ローマはローマであることを徐々に失っていき(塩野七生)、滅びた(ローマでなくなったから当然)のだが、日本も日本であることを急速に失いつつある。
国会内外での年金騒ぎは「パン」と似ている。年金のもとは掛け金と税金だから、払うべき掛け金、もらう年金額に手品のようなことはあり得ないのが、わからないらしい。
それより、自分の富の行方が関心の第一というのは、大国の市民として、豊かさを獲得した後の、末期的状況だ。
「サーカス」は小泉首相の「サプライズ」行動だ。政治が劇場化している。
「坂の上」に到達し、かつて「坂の上の雲」を目指した日本であったことを急速に失いつつある。

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