2/27/2014

「少し後悔をしている」を聞くまで記者は質問し続ける

 報道記者は報道対象に対し「予定原稿」にあう応答が得られるまで(同じような)質疑を続ける。取材を受ける身になったことがあるが、似たような質問が手を替え品を替え繰り返される。答える当方は同じ回答では心苦しいので、少しずつ違った答え方をするが、ある答え方をすると、それで取材は終了する。最後の答えが記者の「予定原稿」に合致した証拠だ。
 似たような質疑が浅田選手の帰国記者会見(日本外国特派員協会)だったようだ。以下に関連の全部を転記する。最後の「少し後悔をしている」をゲットできたので終わったのであろう。女の子だから森氏にも厳しいことは言わない。だからこの程度で「許した」というところか。

──森元首相の発言について

浅田選手「もう終わったことなので、何とも思っていないんですけど、聞いた時は『あっ、そうなんだ』と思いました

(この間、別趣旨の質疑応答)

──森元首相のコメントについて。東京五輪組織委員会の会長として相応しい発言だと思いますか?

浅田選手「私自身、それを聞いた時は、終わった後だったので、『あ~そんなこと言っていたんだな』と思ったんですけど、人間なので失敗することもありますし、仕方が無いといえばそれはそうではないとは思うんですけど、やはり自分も失敗したくて失敗している訳ではないので、それは違うのかなと思ったんですけど、でも森さんはそういう風に思ったのではないかなと思いました」 

──あと5年間、森元首相が会長を務めることに日本人は耐えられると思いますか?

浅田選手「私は別にいま何とも思っていないんですけど、たぶん森さんがあの発言してしまったことについて、森さんはいま少し後悔をしているのではないかなと思っています」(会場は拍手と笑い) 

2/26/2014

中韓は司法のカントリーリスクある国、深入りしない方がよい

 韓国での戦時徴用賠償裁判での日本企業敗訴(上告中)に続き、中国でも同様の動きになっている。中国では韓国に司法の独立が見られない以上にそもそも司法の公正さもない。三権分立での司法ではなく、権力者が国民などを従わせる手段としての見せかけだけになっている。北朝鮮を笑えない。
 このような国で外国企業として日本の会社が活動する場合はその国のカントリーリスクとして正確に捉える必要があるだろう。クーデターとか革命が勃発し、政治が一朝にして変わり、企業活動にも大損害を与える不安定な国のリスクと変わるところはない。

2/19/2014

豪雪時に限界集落の存続について考える

 2月14日の関東甲信地方の豪雪は一週間前(2/8)のものよりも規模が大きく、「バレンタイン豪雪」とでも名付けられるものだ。5日たった今日でも、主要な高速道路あるいは直轄国道などは開通したものの、山間部の県道市町村道などは除雪が追いつかず、未開通のままだ。
 積雪量が特に多い山間部へはいつ物資などが届けられる状態にまで道路の除雪がすすむのか見当がつかない。道路がまさしく生命線なのだ。
 限界集落の今後について議論が多数あったが、このような豪雪時でも対応できるかで決まるのではないか?住み続けている人は老人が中心だ。若い人に比べ災害時に自立つづける能力が少ない。

2/16/2014

雪の時こそ高速道路の活用を

 2月の8日の大雪に引き続き14日の大雪でも道路の大渋滞が繰り返された。峠の国道上で二日間も動かない車で過ごさせるのは非人道的でもある。一台の大型車が坂を上れなくなったおかげで、後続の数百台が迷惑する。一次元の道路の宿命だ。
 上空からの画像によると、車列のほとんどは物流の車だ。雪でも荷物を届けなければならない。高速が通行止めになれば、並行する国道へ迂回してでも目的地へと向かう。一般国道の方が坂が厳しく幅も狭い。わざわざ渋滞地獄へと追いやっているようだ。
 高速道路は雪になると死亡など重大事故になるので早めの閉鎖をする方針のようだ。しかし、規格のよい高速道路を使わない手はない。入り口で滑り止めを確認して、場合によっては、スピードを50km程度に強制的におさえさせる「ペースメーカー車」を先導させるなどして、これら滞留する車を処理したらどうか?

2/12/2014

都知事各候補の錯覚

 細川小泉もと首相連合が都知事選敗退にもかかわらず、選挙期間中「手ごたえを感じた」として舞い上がったままだ。当選の舛添氏は211万票あまりだったから、95万の細川氏には倍も遠い目標だ。95万は少なくない数だが、都知事になるには少なすぎる。
 街宣車の前に集まった聴衆の数と熱気に感動したのかもしれない。でも、その数はせいぜい数百。熱心な反原発の人たちは毎週、首相官邸を取り囲むくらいだったから、毎日、細川街宣車を追っかけるくらいしそうなことだし、都民でない人も相当の割合いたはずだ。
 だから、勘違いしないでほしい。都民有権者の母集団の傾向を冷静に観察することだ。それが、すなわち開票結果の数字だ、ということ。
 同様に田母神候補の票の60万あまりも、ネットフォロワーだけだったら当選の勢いを感じたことは無理もない。

2/11/2014

ソチ放映権料360億円に見合った放送は見させる

 NHKばかりでなく民放各社でもソチ冬季大会の中継がひっきりなしだ。オリンピックスポーツを好まない視聴者には煩わしい。
 なぜ、(いまのところ)日本チームがふるわないのに放映時間が多いかというと、放映権料が高額で、放送局内での理由、それに見合う放送時間をとらないと損をする、からではないかと推測した。放映権料はこのソチと二年後夏期のリオを合算して、ジャパンコンソーシアムで360億円らしい。

2/07/2014

スポーツの希望的観測解説は大本営発表だ

 希望的観測解説だとサッカー国際試合の日本人解説者を酷評したことがある。

 今度のオリンピックでも、「予選で七位でも構わない(上村選手)」は希望的観測解説の典型だ。本戦でメダルをとる力があれば、なぜ、予選でとらない。
 日本のスポーツ解説は大本営と同じではないか?大本営は国民を確かにだましたが、大日本帝国軍を愛する国民の方もだまされても戦果を信じたかったのではないか?大本営側からの戦意高揚のため、は、国民の「スポーツ愛国心」高揚感、に通じる。結果は負けでも、それまでは期待感をもって見たい、が昔も今も本性だ。

2/05/2014

トヨタは円安による輸出数量増をめざせ

 トヨタが史上最大の2.4兆円の利益を計上している。世界的に車の需要が伸びていることより、主として、円安による円換算の利益が増えているに過ぎない。円安効果で期待される輸出増(数量増)になっていない。
 トヨタはじめ輸出企業は円建てで売ったらどうか?もちろん米国にはドル表示になるが、そのドルを円建て価格から換算して安くするのだ。

2/04/2014

選挙をボイコットする方が選挙費用の無駄遣い

 橋下大阪市長の突然の辞意表明と出直し選挙への出馬に対し、民自両党は「無視」を決め込んで、候補者を擁立しない方針らしい。
 大阪市議会では民自両党は野党だ。だから、市長対立候補を持って当然だし、持たなければ政党としておかしいのではないか?もし、どうせ勝てないのだから、ボイコットするほうがベター、という考えだとしたら、それこそ数億円かかる選挙費用の本当の無駄遣いの主犯ではないだろうか。

2/03/2014

出直し市長選は都構想に決着をつけるという大義がある

 橋下大阪市長の辞職に伴う市長選に対し、市議会民主党は「大義がない」として候補を擁立しない方針だという。大阪都構想で市長と議会が対立していることが原因だから、すくなくとも、都構想に反対の自公を含めて統一候補を擁立すべきだ。そうしないと二元対立問題はいつまでも解決しない。
 小泉首相の時に郵政問題で対立する参議院でなく(解散できる)衆院を解散して打開したのと似ている。
 このような民主主義の放棄に近いのはタイ国の下院総選挙を黄シャツ勢力がボイコットしていることがある。タイはタイの国情があるのかもしれないが、大阪市は日本だ。日本国民に説明できないことでは政治的な敗北となるであろう。