6/30/2017

Apr 11,2004 :アラブ交渉術を理解しない人々

三邦人誘拐直後、国内の声を一部代表し「自衛隊撤退しないと最初からなぜ言うのか?人質が殺されたらどうするのか?」と言った絶滅危惧政党党首がいた。
結果は、自衛隊撤退がなくても、解放されることになった。世の人々の言うことは、あとで検証したらよい。事実が正しさを証明してくれる。「殺す」という誘拐の効果を最大化する(誘拐犯にとってきわめて当たり前の)脅しにびっくりしただけなのだ。
アラブでは、買い物をするときなど、値引き交渉の駆け引きが大変だ(真剣に行われる)。小泉首相は今回の一種の駆け引きにおいて、「撤退しない」と、最初に条件を提示した。提示がいつまでも遅れたり、国内の議論に引っ張られて、提示条件がはっきりしないと、相手方はハードルをあげてくる。
小泉さんはアラブでの尊敬される取引者(買い物客)の資格がある。
もちろん、国内議論(自衛隊派遣の是非)を誘拐犯の力を借りて優位に進めようとすることは、日本国民の許すところではない。

6/26/2017

Jun 8,2004 :現代日本の「パンとサーカス」

日本のいまはローマ帝国が衰亡する時代に似ている。
パンとサーカスにうつつを抜かし、ローマはローマであることを徐々に失っていき(塩野七生)、滅びた(ローマでなくなったから当然)のだが、日本も日本であることを急速に失いつつある。
国会内外での年金騒ぎは「パン」と似ている。年金のもとは掛け金と税金だから、払うべき掛け金、もらう年金額に手品のようなことはあり得ないのが、わからないらしい。
それより、自分の富の行方が関心の第一というのは、大国の市民として、豊かさを獲得した後の、末期的状況だ。
「サーカス」は小泉首相の「サプライズ」行動だ。政治が劇場化している。
「坂の上」に到達し、かつて「坂の上の雲」を目指した日本であったことを急速に失いつつある。

6/16/2017

「未だ選挙モード」のトランプを嗤えない

トランプ大統領は当選後も支持者へのアピールを続ける「選挙モード」のままで、「統治モード」になっていないとする批判がある。それはそうだ。

日本の国会ではこの選挙モードが早くも始まっている。統治に必要な真剣な議論を後回しにして、与野党ともに「印象操作」で票固めをはかっている。代わりに官僚が統治しているから大丈夫なのだろう。地方政治、東京都は選挙直前だが、小池知事が当選して以来、知事与党を立ち上げるための選挙モードしかやっていない。

戦前の政党政治も同様の混乱状態を続けた結果、大政翼賛会という政党政治否定、軍部による政治の壟断を招いた。戦後の現在は同様のことにならないだろうか?その時は「天皇の官僚」が持ちこたえてくれる。http://home.e08.itscom.net/21water/bureaucrat.html

6/15/2017

Aug 12,2004 :隣国と仲が悪いのが普通

前回のサッカーワールドカップ2002で、ホスト国日本国民が各国選手を分け目なく応援したのは、世界で言えば特異現象だった。
今回のアジアカップで、ホスト国中国国民は隣国日本に敵愾心を抱いたのは、普通の現象だ。ただ、スポーツなのだから、ほかの政治的なことまでを持ち出すのには、非常識なところはある。
韓国と中国が高句麗の歴史を自国のものとする争いを始めた。これも普通のことだ。日韓で同じことがあるが、同様だ。ただ違うのは、反日日本人の存在だ。これが日本の特異現象。

6/10/2017

高速料金を時間帯によってはもっと下げて事故防止を

 いつもは見ない6CH「報道特集」で陸送ドライバーの加重労働問題を取り上げていた。四国島内では会社から、高速料金を節約するために、できるだけすいている一般道を利用するように指示されている。そのため、運転時間が長くなるなど加重労働による事故が多発している。高速道路のほうが事故は少ない。連続運転時間の規制はあるのだが、守られていない。
 高速道路の空いている夜間などはもっと料金を下げたらどうか?一度建設した道路は使う頻度で費用は増えない。料金を下げて少しでも利用者を増やした方が全体の収入が増える計算もできる(大安売り)。民営化したNEXCO各社(高速道路株式会社)の経営判断だが、公共目的で建設した国民の財産の有効利用策でもある。

Aug 27,2004 :親日行為が悪いとするのは勝手だが、その子孫は無関係

韓国盧大統領による光復節8月15日のメッセージに波紋が広がっている。
演説では、日韓併合の「恥辱の歴史」での親日行為などを正すことが必要だとしている。
日韓併合には支配側の日本による多くの献身行為もあった事実を忘れている。それらも含めて「恥辱」だとしているのだろう。
そうだとしても、正すには遅すぎる。当時の親日派はほとんど生存していない。だから、死者にむち打つのかと思ったら、大統領与党のウリ党の要職にある親日派子孫が名乗りを上げて、責任を感じて辞職した。
民主主義国家では親の責任を子が負うことはあり得ない。そのようなものは、江戸時代以前とか独裁国家のことだ。
野党ハンナラ党との政治抗争で、反日親日の争いを演出しているに過ぎない。それにしても「恥辱」はこのようにしか晴らせないものか、隣国民として、毎度うんざりする思いだ。

6/05/2017

市場移転白紙委任では嫌だ

小池都知事は豊洲移転なのか築地残留なのか都議選前の本日でも明らかにしていない。

これだけ市場問題が都民の間の関心事になっても、都議選で知事が代表を務める都Fの会の公約に移転か残留かを示していない。もしこのまま、都Fの会が善戦して多数当選したとして、都議選後に市場移転問題に議会として決議をしようとする場合は知事と都Fの会がキャスティングボートを占めてしまう可能性がある。つまり、白紙委任状を与えてしまうことになる。

これではたまらないので、豊洲移転派は自公のいずれかに投票するしかないし、築地残留派も同様で、共産党その他に投票するだろう。

だから、選挙戦としては最低の戦術になり、市場問題に関心のある有権者は都Fの会には投票しないだろう。安全のため。

Nov 1,2004 :香田さん事件で貴重な勉強

今回も小泉首相が即座に自衛隊撤退を拒否した。前回の三人の事件とは、相手が違った。小泉さんが真剣なら、相手もそうだった。良い悪いは別にして。
要求を拒否したので、約束通り殺したのだ。
前回の誘拐犯は要求が通らないのに解放した。世の中そうは甘いことばかりでない。
次回は起これば三回目になるが、三度目の正直ならぬ三度目は勉強済み、というところになるだろう。相手が真剣ならきっと殺されると、日本人全員が勉強した。
だから、イラクなどへの不要不急の海外ボランティアはやめることだ。中越地震被災地区こそボランティアが行くべき場所だ。
それにしても、今回は、一部マスコミ、一部政治団体が無体な騒ぎ方をしなかったのは、勉強の結果なのか、それとも、お仲間の災難でなかったからなのか、よくわからない。

6/02/2017

Nov 15,2004 :イラク・ファルージャの市民とは

ファルージャに立てこもるテロリスト撲滅の米軍による作戦が成功裏に終わろうとしている。
一般市民の巻き添え死傷があれば、反米感情がさらに高まると世(界)論は危惧するが、一般市民って何だろう。
一斉攻撃の前に退去を呼びかけられて、なおもとどまるのは、テロリストのシンパか、テロリストに半ば拘束されているかだ。かりに後者だとしても、過去多く殺された人質と同じだ。テロリストをファルージャの街に自由にさせたのは市民が自らを人質にしたことにならないか。
反米感情と簡単に言うが、感情だったら今の韓国民にもある。テロをしてまで米軍を追い出そうとする反米イラク国民は少ない。