「選挙にカネをかけているだけだ」(これも泉氏)。その政治資金を現職政治家に有利にしているのでは、新人が当選しないわけだ。文通費、政党助成金は税金からだが、基本的に現職だけだ。選挙費用の公費負担制度があるが、それだけでは足りないという。だったら、支持者からの献金をあてにするのが筋だが、その献金は収支がほとんど公表されない。選挙期間中だけでなくその前の数年間も選挙準備に使ったことを知られたくないらしい。法的に突き詰めれば「事前運動」の罪に当たる。
かくして裏金に頼って公表せずにすませるカネを作ろうとする。その便利なカネをいくら用意して、配れるかで派閥の有力者となって、内閣の枢要なポストに座れて、それが次の当選につながる。すべてのカネは選挙のために使われる。その事実をまずは有権者に明らかにし、それから正しい政治への道が始まる。
なお、使い道不公表で良い政党助成金を使って自民党などは選挙前の情勢調査を実施している。これは「選挙対策」のタメだけで、これもその金額を明らかにして議論の対象にすべきだろう。
そもそもある地位にあるものにその地位を守るカネを助成してよいものか疑問だ。ずっとやってよい、というシグナルにしかならない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53d8918dcaa9270ad15e19cd1e00a00f4212d2c0