IT関係の商品開発はベーター版により当初普及させ初期不良などを改善して本商品としていく。
EVもその方式だ。日本の三菱と日産が世紀の初めに開発、売り出したが、正直言って、初期の購買者はその使い勝手の良し悪しのモニター化されてきた。車載電池は高価で、車両価格の過半を占める。それでもアーリーアダプターと呼ばれる車好きが日本にはいた。そのベータ版でわかったことは、電池が重く電費効率が悪い、EVの普及が遅いと充電所も整備されず、結果、EVの利用が不便でボリュームゾーンへの普及にならず、充電所の採算も合わず、その結果、EVの普及が進まない、悪循環に陥っている。政府が購入補助金を数十万円付けても大普及はしなかった。ベータ版段階からの「離陸」に失敗した。
再生エネルギー発電もベータ版で普及を図ったが、いまや大きくなった自然変動出力をカバーする電源が確保できない。専用の大容量蓄電池の技術開発も未だだ。遠隔地での発電力を送電する費用も大きなものがある。太陽光、風力が典型的だが、まだ技術はベータ版段階にとどまっている。さらに技術発展を見てから、FITなど普及資金援助など促進を図るべきだった。
最近前のめりになっている文章生成AIもそうだろう。ネット上の全知識を力ずくで集めて生成するようだが、そのネット上の知識が圧倒的に足りない。そのAIをベータ版的に使用するユーザーから集めようという魂胆だ。さらにはその利用知識の範囲を国家権力で制約をかけようという専制国家政治に利用されるだけの最新版もできた。使用料を安くできるので、世界の人を知識で支配できる。
すべては時期尚早なのだ。もっとベータ版段階であることを承知で「おもちゃ的に」楽しもう。
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