12/20/2017

Aug 17, 2001 :歴史検証

1995年、戦後50年の節目での村山総理談話(抄)
…わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。…心からのお詫びの気持ちを表明いたします。…

2001年8月15日小泉首相(抄)
また、先の大戦において、我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、ここに改めて深い反省の意を表するとともに、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の念を捧げます。

僕のコメント:戦後、講和条約はアジア諸国とも結んだから、賠償あるいは謝罪も含めてすべて終わっていると考えられる。 それが50年をすぎてもいろいろ蒸し返されるのは、村山総理談話にもある「植民地支配と侵略」については、歴史上の評価が定まっていないからだろう。1941年からの大戦で戦場になったアジア諸国に損害と苦痛を与えたのは確かで、小泉首相もそこだけに言及している。だが、その前の日韓併合、満州事変、支那事変、日中戦争の評価が「支配と侵略」だけだったのか?この評価如何によっては、帝国主義列強すべて同類同罪となってしまう。日本も含む帝国主義国からは「損害と苦痛」だけでなく、一方では「植民地経営での開発利益」も与えたとの反論が出そうです。
いずれにせよ、日清、日露と続いた対外戦争から上記事変、大戦に至るまで、どこまでが自衛戦争(司馬史観もある)で、どこから侵略戦争だったのか、まずは国民的な合意を見て、近隣関係諸国とも認識を近くすることができなければ、いつまでも同じ騒ぎの繰り返しになります。
一つ留意すべきは、中華民国とは宣戦布告なき戦争状態にあったことです。ただ戦場になっただけの他のアジア諸国とは扱いが違います。また、韓国は大戦では戦場にはならなかった。厳しい戦禍を被ったのは、米ソがおこした冷戦を原因とする民族同士の内戦、朝鮮戦争ででしょう。

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