11/23/2017

Jul 26, 2001 :簡単に謝ると日本国がダメになる

マダガスカルの本を読んでいます。
結局はフランスの植民地になってしまったけど、ブラックアフリカと違い、マレー系住民がほぼ全島を支配する「メリナ王朝」が続いていた。英仏のバランスの上に、国内問題を解決しようとしたのが、長い過程で結局は植民地に転落する主因だった。もちろん植民地にしたフランスの方がもっと悪い。協力したイギリスも。でも、英仏が謝ったとは聞いていない。謝るわけはない。英仏国民もそれを当然と思っている。当時の国際関係だから、する方もされる方も当然だと思っている。それが国際常識。

もちろん、ナチスのユダヤ人虐殺は違う。ヒトラーとその取り巻きの「犯罪」だ。戦争とか国家行為とは区別されなければならない。そのことはドイツ国民もよくわかっている。

日本軍による南京の非戦闘員殺傷事件はナチスとは違うのではないか。中国軍が非戦闘員を装い、ゲリラ(便衣隊)として、日本軍を襲撃するのでは、もちろん国際法違反だし、本当の非戦闘員を区別できない。戦争行為の中で、ある程度残虐なことが起きるのは、避けられない。それと、ナチスみたいな人類に対する罪とは厳然と区別すべきだ。

ソ連はポーランドの将校を大量に虐殺した(クチン事件)。「ポ」国を壊滅させるには軍隊のかなめをつぶすその方法が合理的だからだ。でも、ソ連がポーランドに謝ったという話は聞かない。あの国が謝るはずがない。

日本は、納得していなくてもすぐ謝るし、国民の意見も割れているから、それでは謝らせて、金でも取ってやろうか、という国が出没するのは当然だ。

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