12/05/2012

金融緩和だけではデフレは脱却できない

安倍自民党総裁の建設国債発行額見合いの日銀による買いオペ発言が波紋を呼んでいる。デフレ対策、円高是正に役に立つのか、また、ハイパーインフレの恐れはないのか、というアクセル効果とブレーキが効くのかへの疑問だ。

日銀が国債を市場から購入して、その代金を日銀券で払えば、マネタリーベースは増える(買いオペ)。ただそれがマネーストックという実際に銀行からの貸し出しにつながるかは疑問だという。借り手がいなければ金融機関にとどまるだけで、実経済には影響を及ぼさない。

米国はQE3までの金融緩和でマネーストックを増やしたが、実経済のほうにでなく、金融取引のほうにお金が回っているようだ。これでは、雇用を増やすとかの効果は出ない。

金融だけで実経済をデフレから脱却させるのには限度があるのではないか?あるとすれば、日銀が金融の大緩和を宣言したあとにインフレマインドができることと、日銀券大増刷による円安予想とそれによる実際の円安、しかないだろう。

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