5/29/2013

公娼制度(があった日本)を建前から拒否する米国

昭和33年に売春防止法ができて、公に営業を許可される公娼がなくなってからは、古い言葉で言えば、私娼(法律外の娼婦)だけになった。風俗店では売春は禁止されているので、個室での客と女性従業員(私娼)とのあいだの自由恋愛(金銭のプレゼント有り)という建前で、事実上の売春が継続されてきた。

昔の公娼制度では許可している手前、その商売に性病予防などの諸々の規制管理は行っていただろう。軍地では軍隊が同じことを当然していた。その意味では国の関与はあった訳だが、国が強制的に慰安婦にしたわけではない。

軍地に限らずこの過去の公娼制度全般を米国は問題視しているのではないか。米国は前述の売春防止法後の「私娼」的無関与の考えだ。進駐軍のマッカーサー司令官はその所属兵士の性処理の建前だけを信じていたはずだ。実態を知っていたとしても、軍司令には知らない(関与していない)ことだから免罪だと。

日本で昭和33年より以前の法制度で禁止されていなかった公娼制度(軍地慰安所)を現在の法律・道徳から断罪しても意味がない。それこそ時代錯誤だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿