5/06/2013

強兵、強国なき中国軍は強くはない(軍備だけでは駄目)

中国は清国時代に英国植民地主義に敗れたアヘン戦争の屈辱をはらすことを民族・国家の宿願としているようだ。

そのために、海軍などの軍事力を増強しているのだろう。でも、アヘン戦争に敗れたのは軍備が劣っていただけではない。その後、軍備を増強、近代化しても、日清戦争では新興国日本に敗退した。清国の近代化艦隊は日本の朝野が恐れたものだったが、黄海海戦などであっけなく壊滅した。

軍隊を運営するのは軍人だ。その人たちが国家意識に目覚めないのでは戦いにならない。ひいては中国国民全体に国家意識がなくかつ国家システムがなかった。つまり、近代国家と言えなかった。これでは国民国家同士の戦争における強国の資格はない。

いまの中国国民が以上の広い意味での意識を持った強国になっているだろうか?「愛国無罪」という近代国家とはとうてい言えない意識では、国民の側に強い軍隊を運営する能力は未だないのだろう。

「愛国無罪」の意味は、「愛国」を隠れ蓑にすれば(例えば反日)何をしても許される、という実は国家意識が皆無で、自分勝手に利用するだけの理論だ。

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