3/11/2011

言葉狩り二例(メア部長、土肥議員)

 米国務省日本部長のメア氏が沖縄問題における発言のなかでの「ごまかし」と「ゆすり」は比喩として使ったのだろうが、もう少し穏当な言葉を選ぶべきだった。メア氏が言いたかったのは、日本社会には建前と本音があり、その本音の部分を学生相手だから興味を持ってもらうように伝えたかったのではないか。日本に長期に住み、日本人と結婚し、日本語も堪能な氏には日本と沖縄問題への知識が豊富だろうし、アメリカ人がそれらをどのように感じ解釈しているかは日本人にとって興味深いものがある。
 言葉狩りのようなまねはしない方がよい。使った用語の問題はあるが、発言の内容で判断すべきだ。事実誤認の部分はあるが、大部分は正しい(建前と本音の切り口で説明できる)。
 同様のことが、民主党土肥衆議院議員の竹島領有権放棄の共同宣言署名問題にある。土肥氏はミスだったと認めているが、喩え竹島は韓国のものだという考えでも、その考えを日本の国会議員がそもそも持ってはいけないということはないのではないか?国会は言論の府なのだから、言論の自由の方が上位なのは当たり前だ。

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