4/21/2013

四川では地震でなく建物に殺された

五年前の2008年5月12日の四川地震(汶川地震M8.0)で8万人もの人が死んだ。今月20日、その南西の雅安市でM7.0の地震が発生し多数の死者が発生したらしい(まだ全貌は明らかになっていない)。日本であったらこの五年間で住居建物などで耐震補強がなされ建物倒壊による死者はほとんどなかったであろう。

地震そのものの自然現象で死ぬ人は少ない。余震を恐れて、テント生活をするのは建物が崩壊してその下敷きとなって死ぬことを避けるためだ。ひとは建物に殺されるのである。

阪神淡路大震災を教訓として日本全国で建物の耐震補強がなされた。2011年の東日本大震災では建物が倒壊することはわずかで、それによる死者はほとんどなかった(九段会館の天井崩壊による死者などゼロではない)。二万人の死者はほとんどが津波によるものだ。津波は遅れてやってくるので、逃げることが可能だ。建物の倒壊は地震動とともに瞬時だから、耐震補強、耐震補強は必須だ。

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