9/19/2012

反日暴動の最大の被害者は中国社会

中国は法治国家を目指しているはずだ。法治国家になる最大の関門は国民に順法精神があるかどうかだ。

今回の反日デモが暴動に発展したときに個々の参加者が理論としたのは「愛国無罪」という(屁)理屈だ。実際に日系商店を打ち壊し、略奪し、日本人に恐怖を与えることに手を染めると、なんでもない若者が次の行動からはその経験をもとにしてさらにエスカレートさせるのに躊躇しなくなる。

中国政府ですら、暴動の責任は日本政府の行動にある、と責任転嫁した。つまり、愛国(反日)無罪にお墨付きを与えた。

将来、反日がきっかけでなくても、国内的に何か争点ができたときに、これらの若者が法治国家の最大の障害となることは容易に想像できる。そのように中国社会が劣化していくのを悲しむ。

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