7/17/2008

漁業とタクシーの業界保護の問題点

 漁業とタクシー運転は供給過剰により価格が低迷している点で似ている。業界従事者の需要と供給は賃金の変動で増減するが、この二分野は賃金が安くなっても供給(漁業者、運転手)の減少が難しい。運転手は他業界の過剰状態からの転入だし、漁業者は老齢などの理由で他業界への転出が難しい。
 労働市場の流動化が必要で、安易に前者への補助金あるいは後者の参入規制はしてはならない。
 漁業と比較されるのが稲作農業への保護だ。しかし、コメは政府買い上げの自由化が行われており、現在は米価は低迷している。ほかのすべてにも、公的な業界助成というものはない。ここは、漁業だけという不公平性も問題となる。

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