7/11/2008

投機資金で原油高は続かない

 12chTVで先日、財務省前財務官の渡辺一橋大教授の原油高と投機マネーの関係の解説があった。
 投機マネーは先物市場を「豊かに」するだけだ。だから当座の値動きには影響するが、先物決済日には元に戻るはずだ。教授が力説したのは、それよりも年金資金などの固い金が投資先を失い、原油市場にも過剰に入ってきているので、原油高になっているとのこと。サブプライムローンからの資金逃避で、原油商品市場に投資資金がだぶついているのだ。
 このような状態をインフレーション、すなわち、通貨の価値がモノに対し下がっている、と言う。だから、モノの供給がこれ以上期待できない(原油も穀物もそうだ)とき、通貨の供給を絞る、すなわち、利上げしてそれら資金を金融市場にもどしてやることが必要だ。欧州は利上げした。米国も景気の心配の中、あえて利上げの準備中だという。日本は超低金利で円キャリー取引の原因を作っている。一刻も早い利上げが待たれる。現下、金融政策で景気を左右できないことを政治家は良く理解して日銀のやることを理解すべきだ。白川新総裁は政治圧力で困っている。独立性の侵害が政府によりなされている。

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