9/21/2011

TPP参加拒否は社民党的「蟻の一穴」

 世界経済は前世紀末ごろから一体化(グローバル化)して久しい。北朝鮮とかミャンマーのように鎖国的に経済を運営できるのはそれだけ貧しさを甘受しているからだ。
 折しも、反グローバル化の動きで、食糧安保という古めかしい戦略がでてきたのはTPP(環太平洋経済協定)に反対する理屈らしい。世界が政治的には国に分かれているからには安全保障は必要かもしれない。しかしそれが、軍事的なものでなく、経済的安全保障を意味するのだったら、そもそも無効でないか?一国の鎖国的経済が不可能になったからには、国同士は経済的に相互依存しなければやっていけない。食料だけは経済の枠から別、ということはあり得ない。TPPのように、徐々にではあるが自由貿易を広げていく流れというのであれば、逆らえるものではない。もちろん条件を巡っての交渉というものはある。
 それにしても、TPPに参加し加盟国同士の議論に入らない、というのは変だ。議論の結果によっては加盟国の最終判断が出来るはずだ。「蟻の一穴」(巨大な堤防も蟻のひと穴から決壊する)の社民党議論か?

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