10/27/2009

コンクリートから人へ、の無意味なスローガン

 「コンクリートから人へ」のスローガンを民主党はかざしている。一昔前の「脱ダム宣言」も同じことだが、政治的具体の行動のためにはまったく無意味だ。現に、前原国交相は国際競争力の強化のための重点的港湾、空港の整備を進めるとしている。これらにはもちろん「コンクリート」が不可欠だ。コンクリートの仕事ばかりして人間を軽視してきたわけでない、前政権も。
 多様な手段による河川整備を新河川法はうたって前自民党政権時に成立している。前原民主党大臣もこの新河川法に従えと言っている。前からの方針を踏襲せよと言っているに過ぎない。多様な手段のひとつにコンクリートダムは入っている。これを最初から排除したら、多様でなくなる。ダムありきでなく、ほかの様々な手法も活用すべきだ。これも前からの方針となっている。
 要は個々具体に検討しなければならない。だから「コンクリートから人へ」のような大方針は無意味だし、百害そのものだ。

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