10/08/2009

八ツ場ダム続行かは常識問題

 コンクリートのダムが「すべて」無駄なものだという議論が横行している。一般にダムは治水と利水に役立つものだ。しかし、場所によっては地形がダム建設に良くないなどダムが治水利水の方法としてふさわしくないものもある。「すべて」無駄でも「すべて」良くもない。八ツ場ダムは無駄かどうかという議論があるが、全く無駄と言うことはないだろう。それを確かめる計算はいろいろあって、いろいろな結論が導き出されるが、効果がゼロという結論を出すものはない。だから、作りかけたものはどうせなら、そのまま完成させた方がよい。その程度の常識で判断できるものである。
 ダム中止派は堤防強化などの他の施策で代替できるという。でも、治水の方法としてダムだけでなく、堤防も強化しているし、遊水地にできるところはしている。緑のダムも、衛星写真で見ればわかるが、日本中の山が緑で覆われて、すべて緑のダムは完成済みとなっている。そのうえで、完成間近の八ツ場ダムをどうするのか?という常識問題となっている。

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