3/04/2018

Sep 30, 2001 :アメリカ流民主主義、文明の衝突

テロの被害国に全面的に理があるわけでない。一面の非があるものだ。
 
話は20世紀に戻るが、前世紀は「戦争の時代」だったと言われる。戦争の原因は主にイデオロギーの対立からだった。「正義」の名の下に人は争い、不幸な百年を過ごさざるを得なかった。とくに共産主義はマルクスの予言通りに先進資本主義国の繁栄の矛盾から生まれることをせず、人々にその主義を強いるという全体主義から生まれた。ナチスの国家社会主義と同類だった。
 
それらの「主義」との戦争、抗争も大戦あるいは冷戦では片が付かず、平和的な経済戦争で、人々が自由に選択した結果、共産主義は人々の魅力とならず、朽ち落ちていったのが、結末だ。歴史は教訓とならなければならない。決して人に強いるものではない…
 
(唯一)勝った大国アメリカはその後何をしたか。アメリカ民主主義というイデオロギーを世界中にばらまき、強制した。東京裁判等で、先の大戦は日本が全面的に悪い、だから、原爆を落としたのもやむを得ないと強弁する。戦争に100%の責任なんかない。双方に理非はある。アメリカ民主主義は、そんな単純な考えで、世界に広められた。
 
その優秀な生徒は日本にもいる。S党に代表される戦後(アメリカ流)民主主義の担い手。古い日本の勧善懲悪的な考えがアメリカの西部劇的な悪人退治と結びついている。
 
アメリカおよびS党が信ずる唯一絶対の価値なんかない。そのような「イデオロギー」が人を不幸にしてきたことをもう忘れている。
 
唯一の価値の保持者となったアメリカはその後、悪辣なヘッジファンドで東南アジア経済等に被害をもたらし、CTBT、京都議定書にも反対し、おごりの頂点に達している。
 
テロはよくないが、テロを受ける方にも一面の非はある。ハンチントン「文明の衝突」の衝突する文明の片方はつねにアメリカだ。

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