1/17/2013

円安では給与がドル建てでは下がる

アベノミクスを予告しただけでインフレ期待で円安と株高が進んでいる。通貨と株は将来予測で市場取り引きされるから、期待感により先行変動するのはうなずける。

円安で日本経済がよくなるというが、そのよくなる輸出産業だけが日本国民の利害ではない。円安で日本国民が幸せになるかどうかだ。円でもらっている給料を考えると、いままでは円高によりドル換算では破格の額を受け取っていたものが、円安によりその額が減るということになる。だから、日本国内のグローバル製造業では人件費が安くなる、というのが輸出産業の円安利益とも言える。輸入物価は、単に輸入品(ガソリンも)そのものだけでなく、輸入燃料による電気料金なども高くなる。それでインフレターゲットが達成されるだけとしたら、国民生活をおとしめて、一部の産業の国際競争力をつけるだけの結論になる。

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