5/29/2011

対立する政党が協力しては独裁につながる

 戦前の二大政党、政友会と民政党の政争に国民が愛想を尽かし、政党政治の終焉を迎えた。だから、いまの民主党と自民党(公明党)もそうならないように協力して震災復興などにあたるべきだ、という耳ざわりのよい論がある。
 違うと思う。戦前はその結果、すべての政党が協力すべき大政翼賛会という民主主義否定の体制に入り、結局は戦争に突入、国を滅ぼした。「協力」という美言が落とし穴だった。今で言えば、大連立だ。政党政治だから、複数政党がなければ意味がない。近隣国のにせ民主主義(人民共和国)の一党独裁じゃあるまい。政党は政策の違いで政争を繰り広げるのが仕事だ。その一環で、不信任案を提出し、可決されれば、総選挙で国民の信を問い直すのに何の不思議があろうか?

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