5/05/2011

「想定外」にどう対応すべきかその1

 福島第一原発の予備電源が想定外の津波によりすべて働かなくなり、原子炉緊急時の「止める」はできたが、そのあとの「冷やす」ができず、「閉じ込める」までに多大の手間がかかっている。
 津波の想定高は10メートルとしていたが、それ以上(15メートル)の想定外(以上)の波が来たので、と弁解調になっている。「想定外」とは裁判上の言葉だ。想定していたのにできなかったら、司法上は責任が生ずる。今回の問題は、技術上の事だから「想定外」という言い訳は許されない。「想定外」と片づけるのではなく、同じ自然現象に遭遇したら、計画以上のことだったが、その場合も想定し、何らかの対応を準備しておかなくては、(津波などの)自然現象を相手とする技術者として失格ではないか?
(つづく)

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