11/28/2009

国境、土地私有は西洋基準

 吉田敏浩「森の回廊」を読み進んでいる。ミャンマーの辺境民族の悲哀がわかる。ビルマ(辺境民族はそう呼んでいる)の国境付近には隣国にまたがってカレン族とかシャン族など少数民族が住んでいる。国境が英国によって人為的に引かれたためだ。
 西洋の国は西洋にしか通用しない概念を世界に押しつけた。「国境」がそうだ゜。東洋には国境はなかった。緩やかに民族の住む地域が重なり合っていただけだ。土地の私有制もそうだ。日本などには入会地の共有地があって合理的な使用形態にあったが、近代日本国家は西洋の影響下、無理矢理私有化を進めた。
 最近で言えば、ISOとか排出権取引とかも西洋のルールの押しつけではないか。

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