2/27/2009

二大政党政治はなじまない(衆院予算通過で思う)

 新年度予算案が衆院を通過した。そこで改めてこの間の国会審議を振り返ってみる。
 与党自民党というのは確固たる政策の軸がないのではないか?一昨年の参議院選で過半数を失って、与党が与党であるためには、何よりも国民の支持を得られる政策を打ち出さなければならないという反省を抱いたのだろう。結果、丸呑みとまでは言わないものの、野党側の政策をどんどん取り入れていった。野党は野党で、それでは与野党の違いがわからなくなるからと、さらに野党色を強めて行かざるを得なかった。妥協のためすり寄る相手から後ずさりするようなものだ。
 だから国会では政策論議が成り立たない。もとは民主党に近かった政策を攻めるわけにはいかない。そして、政局的論議が横行することになる。「いつ解散するのか?」「(予党の内紛を助長するために)2/3再可決案件の多出」など政策からの緊張感のない審議に明け暮れた。麻生首相も答弁は楽だったろう。
 我が国では、結局は国論を二分する政策テーマはないのだろう。だから二大政党政治は虚構なのだ。

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