4/11/2011

援助は娯楽産業

 タイトルからして過激かつ失礼だと感じる人が多いのではないかと思うが、昔(いまもそうだが)、「大学はレジャーランド」と言われたのと同類の言い方だろう。真実を点いているとどうしても失礼な言い方になる。
 ダンビサ・モヨ「援助じゃアフリカは発展しない」を読み始めた。タイトルの文句はその冒頭にある。アフリカのもっとも援助に依存してきた国の年平均成長率は「マイナス」0.2%だという。その理由をこれから読むことになる。援助は援助する側の「大衆文化」だともいう。援助される側のことは考えていない、ということだろう。
 すぐに思いつくのが、日本の調査捕鯨を邪魔し続けたシーシェパードだ。その活動資金が欧米諸国の金持ちからの寄付というから、それら金持ちの「娯楽」がすべての理由だ。ふんだんにある金を出すことにより、自分は手を出さないで、日本人が困るのを見て喜ぶ、自然を守ることに貢献したという自己満足が得られる。
 東北地方の震災被害者への義援金は一種の援助には違いない。そのような金持ちの動機からではないと思うが、金だけ出しておしまい、ということにはならないように気をつけたいものだ。

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