10/27/2010

日本人の給与をドル建てで円高対策

 円高で輸出産業が立ち行かなくなると政府まで大騒ぎだが、為替レートの変動に日頃どう対処するかの個別企業だけの問題ではないのか?もともと変動レートなのだから、それを前提として、個々の企業が輸出用製品生産の原価構成をどう考えるかは経営の基本中の基本だ。
 原価のすべてが国際価格(ドル建て)になれば問題ない。円建て国内価格の代表は国内人件費だ。だから人件費のもととなる給与は思い切ってドル建てとしたらよい。そうすれば対ドル為替変動の影響はほとんどなくなる。ドル安の局面では円建て給与は下がってしまうが、消費物資のかなりの部分が輸入品の安値価格となれば、給与生活への影響を心配するほどでない。
 円売り介入などは為替相場の乱高下に対処すべきもので、以上の解決策としてのレート水準の是正には使えないし、使うべきでない。

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