10/06/2010

国内法適用という実効支配の実績が積み増された

 尖閣諸島領海侵犯の中国漁船が海保巡視船へ衝突した公務執行妨害罪での船長逮捕の事案では、いろいろと日中両国でやりとりがあって、結局はどうなったのかの判断がつきづらいところがある。
 こういうときは事案の前と後とで何が変わったのかを慎重に見ればわかりやすい。実効支配をしている日本は、国内法を適用して逮捕したという、支配の実績を追加した。中国には自国の漁船をみすみすそのために拿捕されてしまった、という不利が残った。だから今後は自国漁船を近づけないようにすることではないか。まさか周辺海域に武力介入する利益はまったくないだろうし。
 前原外相と国交相後任の馬淵氏の海保では、同じ事案が発生したら、同様に国内法を適用すると言っている。
 もめている日中は最後は仲直りしないと立ち行かなくなるが、上記の事実は残るのである。

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