10/17/2010

「配慮」するのも相手次第(中国には不必要)

 尖閣諸島での中国漁船の海保巡視船への衝突事件で、海保側が撮ったビデオの公開の是非について議論になっている。日本国民がそれを見ると反中感情がさらに悪くなると民主党政府は懸念しているという。
 そんなことはない。事実をよく知れば人間はより合理的になるものだ。中国国民だってそうだと思う。「知らしむべからず」ではいけない。
 また、噂されているのが、公開しないのは中国胡錦濤政権の国内的危機へのサポートだというものだ。中曽根内閣(当時)が中国国内の政治的動きを慮って、当時の胡耀邦主席に靖国不参拝というシグナルを送ったときもそうだった。結果的にサポートにならず、その後の中国での反日運動の火に油を注ぐ結果となった。
 相手によってこれら「日本的配慮」を使い分けなければならない。これは人間関係でもそうであることからもわかる。欧米先進国と違って、まだまだ中国には無駄な配慮は必要ない。

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