10/12/2010

「下に対策あり」では民主主義は産まれない

 中国の外交行動が国際社会のなかで独裁国家ぶりが際だっている。独裁といっても、国民を完全に押さえつけた独裁というのは古今東西あり得ない。中国にも民意というものはある。問題はその民意が国全体をよくしようという方向に向かわずに、「上に政策あれば下に対策あり」と、自分と一族の利益のみが結末となることだ。その結果、一党独裁市場資本主義という摩訶不思議な社会を産み出した。一党独裁の政治でも経済が発展すればよいと。
 福沢諭吉が朝鮮の人たちに絶望して脱亜論を発表してから百年以上がたち、その宿痾がいまだにアジアを支配している現状からみれば、アジアの特性(日本を除く)として宿命なのかもしれない。

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