7/15/2010

もっと急進的にやっていれば支持された、か?

 参議院選挙の結果は民意だから、総理大臣といえど、ある程度尊重する必要がある。菅首相は選挙の争点となった消費税議論が国民に理解されなかった、として、自説が正しいとの態度を変えていない。野党の小党党首だったら、それは構わないと思うが、政権与党の党首では困るのではないか?有権者の世論は結構レベルが髙いものだ。馬鹿にしていると次の総選挙でしっぺ返しを食らうのではないか。
 もちろん、敗因は消費税のほかにあった、という分析もある。また、代議制なのだから、選良として自身の信条に基づく政策をあくまで実行すべきだ、という建前もある。世論の伝達装置ではない。
 それにしても、民主党のトップはこれに類することが多い。鳩山首相(当時)は辞任に際し、「(国民が)聞く耳を持たなかった」と、自身の正しさに固執していた(思想家としては立派だ)。
 前原国交相は選挙後の会見で「我々が政権を取って、様々な制約の中で現実的な対応をしていることについて、よりラディカル(急進的)に改革を進めよというところがみんなの党の支援にまわった」と、今後は妥協でなくもっと急進的になれというのが世論だとの考えを示した。文痴はそのような世論もあるにはあるが、多数ではないと思うが如何であろうか。
 いずれにせよ、民主党での敗因分析が待たれる。それが今後の同党の評価につながるかどうかを決めていく。

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