9/12/2023

ホタテの行方から、中国ボイコットへ

日本からタイへのサバの輸出が異常に多い。サバは熱帯の海では穫れないので、とは思うが、逆にタイから日本へはサバ缶が輸出されている。日本のサバをタイの労働力でサバ缶に加工するので、都合二回の貿易となる。

似たようなものと思うが、ホタテの貝付きのものは中国へ輸出され、そこで貝柱に加工されて米国などへ輸出するのだそうだ。それが日本から輸入禁止となったら日本のホタテ(養殖)産地が困る。だったら、日本で加工して直接米国に輸出するチャンスだ。タイに比べて中国の加工人件費は高い。

一方で、日本人がもっとホタテを食してもよい、という支援論がある。しかし、米国に売れるものは日本人には少々高い。中国に出さない分、価格は暴落するものだが、今のところそれはない。少々でよいから安ければ支援できる。しかしそれよりも、ホタテ関連業者はこの機会に値崩れするのが困るのだろう(それは言わないが)。貧乏の日本人に食わせるものではないと。

いずれにせよ、中国が突然、水産物禁輸を打ち出したので関係者として困るのは当然だ。他の販路開拓など対策には時間がかかる。この際だが、政治的リスクのある貿易先には頼りすぎないことだ。ソ連とか毛沢東の中国にはそうしてきた。これからは習近平の中国にも。

0 件のコメント:

コメントを投稿