7/05/2019

相互に利益があるのが貿易だ(比較優位からではない)

この筆者(朝日新聞社員)の草の根からの報告文を読んで感じるのはアメリカは自動車発祥の国で、その産業なしには国民は暮らせないし、プライドも保てないことだ。

 自動車はその組み立ては誰にでもできる汎用品産業だ。アメリカ人の乗る車はアメリカ人が作る、というふうにならないものか?そこのところを貿易赤字問題としてトランプはやり玉に挙げている。アメリカの得意な産業である航空機製造などは全世界で作るほど汎用品ではない。でも、すべてのアメリカ人が携わるほど簡単な仕事ではない。

 農業もそうだ。すべての国での基礎的な製品(自動車も)はその国で作れるならそうすべきだ。自由貿易に反する物言いだが、貿易というのは希少価値を求めてのことだった。

 自動車部品で、エンジンとか一部の電子部品は特殊な製品だ。それらは日本などの部品生産国から輸入して、最終組立は消費国でに任せたい。

 スマホなどの最終製品は中国、台湾などに任せている。商品への組み立ては比較的簡単だからだ。日本での製造の歴史はないから、簡単にそれら産業を移転できた。日本はそれらへの部品を自動車と同様、供給する役割に徹している。韓国での半導体生産も日本から譲ったものだ。
ラストベルトに住むワーキングプア。その心を掴んだトランプ。
 翻って日本のワーキングプアの票はどの政党がゲットするのだろうか?米国民主党と類似ネームの政党が米国での失敗(共和党に負けた)をなぞっているような気がする。
PUBLICATIONS.ASAHI.COM
トランプ大統領を誕生させた強力な支持地帯、ラストベルト。幾度も足を運んで選挙以前から取材を積み重ねてきた記者が、今度は実際にラストベルトに暮らし始めた。 果たして大統領となったトランプを彼らは支持し…

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