5/03/2018

May 8, 2002 :一番近い東南アジア大陸  


タイのバンコクから成田行きの便に乗ると、最初はインドシナ半島の陸地のうえだが、しばらくすると南シナ海の海上ルートとなる。ベトナムのダナンの海岸で海に抜けるのだ。
 
秀吉時代の御朱印船貿易の時も海上は同じルートで、平戸を出た船は台湾海峡膨湖諸島を通過し、海南島の東を直航すると、大陸インドシナにたどり着くのが、ダナンの地になる。トンキン湾には海南島を回り込まなければならないので、ダナンが一番近い。貿易船はダナンの少し南のトゥボン川をさかのぼり、川港ホイアンに荷揚げする。
 
そこには今も日本人町の遺構がある。日本橋と別称される屋根付き橋・来遠橋は観光名所だ。ベトナムの地、それも中部ダナン付近は昔から日本人の一番身近な東南アジアだった。
 
今回、4月に運用開始になった成田新・短滑走路を飛び立ったB767飛行機は、3時間後台湾島最南端ガランピ岬を右真下に見ながら、巡航すると、ダナンの南、旧サイゴン、ホーチミン市タンソニュット空港に出発5時間あまりで到着する。一番近い東南アジア大陸にたどりつき、空港連絡バスに乗るまでの外熱気35度を実感する。
 
それにしても、ダナン、サイゴン、タンソニュットなどはベトナム戦争世代には懐かしい地名だ。

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