9/23/2010

稚拙な外交の中国(韓国も)

 領土紛争のさいの両当事国の行動の原則がある。実効支配しているほうは領土問題の所在を認めないことだ。紛争があるとして問題としているほうは、騒動は起こったとしても以前より立場を悪くしないことだ。
 今回の尖閣諸島問題では、前原外相は前者の立場を守っている。
 中国側はこの先どうするのだろう?まずは、中国漁船を近づけないことだが、拿捕された一隻は偶発的なものだったのだろう。その後は近づけない姿勢を見せている。中国国内の騒動は官製のものであるなら、それは失敗だ。騒ぎ立てて、結果が得られなかったら、とりかえしのつかない外交上の失敗となる。中国は専制国家のようで、民意はあるので、それらを意のままに押さえるのは難しいのかもしれない。
 自民党政府時代と同様、強く出れば日本が引くと思ったのであろうか?民主党政府の出方を試したみたにしては大騒動になりすぎた。明らかな失敗であろう。
 ついでだが、韓国との竹島(韓国名:独島)問題では、実効支配している韓国としては、前記の原則を外して、みずから騒ぎ立て、領土問題があることを世界中に知らせている。

0 件のコメント:

コメントを投稿