9/20/2010

日中国境問題は中国政府の正当性問題

 ある国の政府がその支配の正当性に自信がないときは、空間的にあるいは時間的に隣接する他の政府を貶めて、正当性を相対的に高めることに利用するのは、常套手段だ。
 後者にあてはまるのは、明治政府が時間的に隣接する(前の)徳川政府を「封建的」と断じたこと、第二次大戦戦後政府(米占領軍)が戦前を全否定した、ことなどだ。
 中韓は隣接する日本政府を国境問題などで非難することにより自国の愛国心を高めてきた。自政府の正当性に自信がない証拠だ。その愛国心教育が行き過ぎて、収拾がつかなくなってきている。国の正当性に自信があれば、国境地帯では両国民の交流はあってしかるべきだから、愛国心による排他感情はないのが当たり前だ。

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