5/19/2009

世襲の意味がわからない元首相

 小泉元首相が議員の世襲批判に反論している。政治家は有権者に選んでもらわない限り、議員にはなれない、と。そりゃそうだ、個人商店を息子に継ぐ場合よりハードルは高い。しかし、選んでもらう過程で、次男進次郎氏は元首相の応援を得るなどの、地盤も看板も受け継ぐことができる。選挙区を替えてもカバン(選挙資金)を引き継げるかもしれないし、元首相は全国で有名だから、看板(著名度)も引き継げる。一般の政治家志望のタダの人間だったら、以上の戦う条件を何も持っていないところからのスタートになるから、不公平だと言っている。政治家としての資質がより高い人材を選ぶためには、世襲の条件を発揮できないようにしなければならない。この世襲の条件を持って選挙に臨もうとしているから「世襲批判」の対象となっているのだ。元首相もそこのところをわかっていない(わかろうとしない)。
 小泉進次郎氏がそれでも立候補するなら、選挙区を違え、名前は変えれないから、せめて、父親の応援演説を断るくらいのことを最低限しないと、資質が低いが当選したと後ろ指さされるだろう。

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