12/03/2008

ガリレオの故事を理解しない(毎日なるほドリ)

 毎日新聞に「なるほドリ」という読者の質問に易しく答えるコーナーがある。12/2は「地球温暖化懐疑論って何?」が質問。回答は足立旬子氏(科学環境部)
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20081202ddm003070096000c.html
 4000人もの科学者が参加するIPCCが(人為的)温暖化を予測するのだから、一番確からしい、と科学環境部の名に恥じる非科学的判断(人数の多さによる)で説明している。素人の読者でもこんな回答は期待していない。ガリレオが地球が太陽の周りを回っていると主張し続けたとき、何人の同調者がいたというのか?
 また、懐疑論に対し、「科学的に研究したものはない」と片付けている。「懐疑」だから、科学的裏付けがなくても「疑問」を呈するだけで十分なはずだ。立証責任(人為論への疑問に答える)は4000人の義務だ。「いい加減なことを言ってきている」という無視に終始していては、自説の危うさを証明することになる。

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