2/03/2023

ロシアの最終兵器・核兵器は国土防衛的使用になる

プーチン大統領はロシア軍戦意高揚のためスターリングラード(現ボルゴグラード)での対独戦勝利の歴史を強調している。ここでソ連はナチスドイツに反撃開始し、最終的に勝利したと。 国土を蹂躙された、それもナチスからだ、というのはロシア国民の意識を奮い立たせる(記憶のある年寄りだけもしれないが)。

ナチスドイツの後裔は(現)ドイツ連邦共和国だ。そのドイツのレオパルト戦車がウクライナ軍に届いてロシア戦に投入される。ウクライナはネオナチだと決めつけているから、第二次大戦時と何もかも類似していると言うわけだ。

プーチン大統領の核による脅しも冷戦初期の西側NATOの戦略に似ている。戦略核兵器は超大国間の戦争(第三次大戦になる)を避けるために相互確証破壊の考えで配備されたものだ。使わなく相互抑止のために。ところが冷戦初期には圧倒的なソ連軍(通常)戦力を前にNATO側では自陣域にまで大規模侵攻されたときの最終防衛的な核兵器として使用を考えていた。いまは通常戦力では東西バランスが逆転しているからその必要性はなくなっている。

逆にロシア側は露宇戦争でその考えをとることに何か不思議はあるだろうか?攻守ところを替えたので、西側としても理解は示すべきだろう。そこでロシアにとって自陣域まで後退する、ということはどこまでなのだろう。ボルゴグラードまでではないにしても、ウクライナ国境に接する本来のロシア領だろう。それが(第二次)露宇戦争開戦後に自国編入したドンバスの二つの人民共和国とか、第一次露宇戦争後に編入したクリミア半島地域になるかは微妙だ(世界とか自国民に主張できない)。

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