2/11/2023

「マスクは個人の判断で」の意味

マスクは着けておくに越したことはない。尾身氏はそれは「当分の間」だと勧告した。「着けなくて完全に」よくなるのはウイルスが天然痘のそれのように完全に絶滅したときだ。残念ながらコロナウイルスではその日はやってこない。マスクを外すリスクはゼロにはならない。

個人の判断で、とはそのリスクをその人なりに考えて、という意味だ。小中学生以下はその個人のリスク判断ができないから、先生の指示に従うことになる。参観の父兄は個人の判断だ。それが大人でも個人の判断ができないので、「マスクの着脱の基準が欲しい」とまたもやなった。

こうなると、箸の上げ下ろしまで、社会の規範に従いたいとする日本人の欠陥だ。着脱基準は他人でなく自分で考えろ、としか言えない。もちろんだが、自分の判断の結果、社会的に指弾を受けるようでは個人の判断が徹底しない怖れがある。岸田首相はそのことが困るので、わざわざ「個人の判断で」と念を押しているのだ。

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