8/03/2018

Apr 11,2004 :アラブ交渉術を理解しない人々


三邦人解放予告のFAXが中東TV局に届いた。

誘拐直後、国内の声を一部代表し「自衛隊撤退しないと最初からなぜ言うのか?人質が殺されたらどうするのか?」と言った絶滅危惧政党党首がいた。

結果は、自衛隊撤退がなくても、解放されることになった。世の人々の言うことは、あとで検証したらよい。事実が正しさを証明してくれる。「殺す」という誘拐の効果を最大化する(誘拐犯にとってきわめて当たり前の)脅しにびっくりしただけなのだ。

アラブでは、買い物をするときなど、値引き交渉の駆け引きが大変だ(真剣に行われる)。小泉首相は今回の一種の駆け引きにおいて、「撤退しない」と、最初に条件を提示した。提示がいつまでも遅れたり、国内の議論に引っ張られて、提示条件がはっきりしないと、相手方はハードルをあげてくる。

小泉さんはアラブでの尊敬される取引者(買い物客)の資格がある。

もちろん、国内議論(自衛隊派遣の是非)を誘拐犯の力を借りて優位に進めようとすることは、日本国民の許すところではない。

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