6/18/2013

コメンテーターはTV局雇いの小金労働者

「小金稼ぎのコメンテーター」は冷静な有権者に劣る、という趣旨の橋下市長発言に対し、議論が沸き起こっている。

「小金稼ぎの」の部分は橋下氏は撤回(そのあとの部分は撤回していない)したようだが、小金あるいは稼ぎの軽蔑用語はともかくとして、コメンテーターはTV局からなにがしかの出演料をもらっているはずだ。当の橋下氏にも過去のコメンテーター時代は当然、現在の公職にあっても、出演料は出る。お金をもらえば、出演者はTV番組の意図(事前に決めている)に従って発言を合わすことは十分考えられる。

NHKクローズアップ現代のLNG高騰問題のコメンテーターに十市勉・日本エネルギー経済研究所顧問が打診を受けた際に、NHKの番組意図に合わないとの理由で、出演取りやめになったそうだ。コメンテーターは番組のご意見番のように見えるが、実は基本「賛同者」を種々集めているに過ぎない。

コメンテーターのほうも契約打ち切りにならないように発言には自主規制をかけている。また、レギュラーコメンテーターは毎日の違った話題にすべて通暁しているわけではないから、時々の通俗説にあわす無難なコメントを出していれば問題とはならない、ということもあるだろう。

以上のように、TV番組で一般世論が形成されるとするとすれば恐ろしいことだ。

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