6/02/2013

文化・価値観の違いをお互いに認めたところに外交というものは成り立つ

沖縄に直言したケビン・メア氏のような人物でさえ、橋下氏の慰安婦制度発言に拒否反応を示している。商売としての売春はあっても、日本軍(日本国)がその慰安所環境(の管理など)に関与をしたことは恥ずべきだったと。米軍でも大戦時にはそのようなものがあったことは知っているが、それを兵士が利用することは禁止されていると。つまり、実態を拒否しているのだ。戦後の日本に駐留したときも同様で、日本の民間が設立したRAAという強姦被害を防止するための米兵利用の売春組織の設立に際し、日本政府が融資したのも恥ずべき公的関与だとしているようだ。女性蔑視の行為(売春)に公が認知するようなことは絶対に許されないと。

強制連行して売春をやらせたというあきらかな人権侵害があったのかの肝心の論点に至る前で米国は日本の慰安所制度そのものに拒否反応を示している。これは、国が違うと文化も違う、という典型例だ。

自国の文化・価値観を他国(敗戦国)に押しつけるという態度は、戦勝国に許されているはずはない。文化・価値観の違いをお互いに認めたところに外交というものは成りたつ。

0 件のコメント:

コメントを投稿