2/27/2012

3.11一周年に言わねばならぬ その1(重大事故だったか)

原子炉というのは絶対安全なものではない、という常識が不幸な被災によってやっとわかるようになった。絶対安全なら電力消費地に近いたとえば東京湾埋め立て地に立地したほうが合理的だと言われていた。「安全神話」だということは皆知っていたのだろう。
 万一にしても、炉心冷却ができなくなれば、水素が発生し、それが溜まれば水素爆発し、放射性物質が飛散する重大事故になる。メルトダウンは容易に起き、その結果圧力容器などに損傷を生ずれば、それも飛散の要因になる。
 ただ、重大事故の「重大」かどうかは見解が分かれるところだ。事故が起これば避難すればよい。距離を稼げば危険は容易に減ずる。おかげで、チェルノビィルの時と比較して、住民はもちろん現場対応者にも死者・放射線障害者は(いまのところだが)ゼロだ。この結果を見て、重大な事故だったといえるか。ある程度想定された事故だったのではないか?事故時の避難は訓練の対象となっていた。より重大な核分裂反応暴走(核爆発につながりかねない)は避けられたのだ。(続く)

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