6/11/2010

第一~第三の道すべてが必要

 菅首相の所信表明演説で経済政策には公共事業中心の第一の道、生産性重視の第二の道があったが、自分は第三の道を選ぶとして、経済社会の課題解決により需要と雇用問題を解決する、とした。
 文痴は第一~第三のすべてが必要だと思う。バブル崩壊後、第一の道の有効性が問われた、としたが、内需不足への対応が過小だったから、あと一歩有効に足りなかったのではないか?もし公共事業投資など内需拡大策がなかったら、経済は惨憺たるものになっていたはずだ。
 「コンクリートから人へ」のスローガンは第一の道を全否定するものだ。しかし、第一の道だけでは現今の複雑な機構をなすデフレ経済の克服はできず、有効需要の創出以外に、その恩恵を国民各層に及ぼす第三の道、すべてを組み合わせるという柔軟性が欲しい。

2 件のコメント:

  1. 第三の道はどうやら、所得再配分を進めることで、消費性向の低い金持ちから、消費性向の高い貧乏人に所得を移転させ、国全体の消費を向上させて景気を拡大する作戦のようですよ。
    拡張的財政と大きな政府を主張するケインジアンでもなく、財政規律と小さな政府を主張する新古典派経済学でもないので、第三の道となるようです。

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  2. uncorrelatedさん、コメントの投稿ありがとうございます。
     たしかに言われるとおりのことは、文痴も関心を持っている大阪大学の小野教授のお説でもあります。
     ただ、我が国の現在の需要不足はそれでは埋めきらないと思うのです。ですから、第三の道も必要だし、過去からの第一の道(公共事業で需要創出)と第二の道(小泉改革)もバランスをとって組み合わせる必要があります。
     第三の道とは言いますが、昔から失業対策事業などで一部実施されてきましたね。第三の道「だけ」で経済運営はできません。

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