1/24/2010

JALは公共交通機関ではない

 JALの再建に国が関与しようとしている。理由は重要な公共交通機関だからだそうだ。でも、JALがなくなっても国内線ではANAほかの代替社がいるし、国際線なら更に諸外国の航空会社に不足しない。なくなって困らないなら、公的に関与して再建(法的更生)に手を貸す必要はない。国内線でANAが独占になるというが、三番手以下の航空会社もあるし、地上ではJRもあるし、高速バスもある。独占で不効率な経営をANAができるわけはない。
 JALの凋落の原因は、いままで公共が関与しすぎたからではないのか?資本主義の社会で、その担い手の株式会社が健全に機能するためには、逆説だが、会社の破綻がスムーズに行われることが必要だ。人間の体と同じで、老廃物は速やかに排出される必要がある。JALが消滅することは悪いことではない。
 地方空港どうしの路線の廃止が心配だという声がある。でも、もともと不採算の路線を維持するのは無理だ。どうしても飛行機で急いで行きたいなら、国内ハブ空港(羽田、大阪)で乗り換えればよい。地上を行くよりは速いはずだ。

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