1/25/2010

長井健司氏は過去の日本人戦場カメラマンと同様、無駄死に

 ヤンゴンの反政府デモを取材中のフリーカメラマン長井健司さんが2007年9月27日、ミャンマー軍の発砲によって殺された。この事件の真相は以下のようだ。
 長井さんはビルマ語ができない。そこでインド系ビルマ人を通訳として雇っていたが、デモの撮影取材は単独で行っていた。一般的な危険情報はもってはいたと考えられるが、警備の兵士の発する警告は理解できなかった。再三の警告後、射殺されたという。インド系通訳を雇った限界だった。ミャンマー人の通訳を雇っていれば、危険情報に熟知していたから、通訳だけでなく、適切な安全誘導もなされていたはずだという。
 なお、戦場で殉職した日本人カメラマンは沢田教一(ベトナム)、一ノ瀬泰造(カンボジア)など多数だが、いずれもフリーで、費用の関係とか功名心とかがあって、単独で危険地帯に飛び込むケースがあとを絶たない。現地人の協力者に撮影を依頼すればよほど良いアングル・タイミングで名ショットが撮れるのに、ということだ。

2 件のコメント:

  1. 下のブログをみてください

    http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927

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  2. 長井健司さんの会の男性の方へ
    文痴の投稿へのコメントをいただきありがとうございます。
    ミャンマーを旅行して聞いた話です。貴ブログの文によると、そのような話は出回っているようですね。しかし「地を這うような取材」のこともよくわかりました。ただ、死んではもったいないな、と単純に思った次第です。

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