3/13/2019

自衛隊に攻められたらひとたまりもない


ロシア側は、日ロ平和条約の締結交渉で日本との「信頼醸成」を求める一方で、北方領土で軍事演習を定期的に行っていて、今回も改めて、その強硬姿勢を示した格好です。(TBS)

 象徴的には実効支配を高めるための最大の手段が軍事演習だ。しかし、北方領土の場合、実質的にも意味がある。ロシアの支配の根拠は「戦争の結果」だけだ。そうであれば、日本が新たな戦争で取り返したら、それも結果になる。

 北方領土をロシア側の軍事力の問題点としてみると、最果てでいざ戦争となったら補給に難点がある。日本側からはその逆で、利点のみだ。通常戦争に限定して、日露第三次戦争が突如日本側から仕掛けられたら(旧日本軍の得意技)、一瞬に支配が替わり、ロシア側としてはなすすべがないだろう。

 それを何よりも恐れての演習だと思う。日本は世界第7位の軍事力を誇る(非核国ではトップ)。その能力は平和憲法という意志で出動することを妨げられているが、北方領土は日本領だ。その防衛(奪還)への意志を持ってはいけない、ということはない。それが世界の常識で、ロシアはそのことを知っている。知らないのは日本だけだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿