3/14/2013

帰還を早めるためには要求線量で割り切りを

福島第一原発事故補償について反原発の人の要求は現状復旧らしい。自然の放射線量は土地によって違うが、日本では1mSv/年程度だ。「現状」というのはそれに追加するのはびた一文たりとも許さない、ということらしい。だから、基準では広島長崎の知見から得られた100mSv/年あるいは政府の決めた除染基準の20mSv/年もダメで、せめて一番厳しい1mSv/年を主張しているのだろう。できるだけガンなどの危険性を避けるためだ。

それはそれで東電あるいは国に要求する理屈はあっている。しかし、避難中の人たちの早期の帰還が目的となると、実現可能な線量で妥協するしかない。1mSv/年をいつまでも主張していては帰還が何年になるかわからない。100ミリ以下はガン発症に統計的には有意な差がない。線量が低いにこしたことはないが、その程度の高低では影響に違いがないかもしれない。それが「有意な差がない」ということだ。帰還を早くしたいのなら、東電への補償要求とは違う考えであたるべきだ。

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