12/10/2010

遅きに失した京都議定書見直し

 地球温暖化ガスの国際的削減枠組みを議論するCOP16でいままでのCOP3の京都議定書の延長を日本が見直すことを主張した。ブラジルとか中国とかがそれに反発している。
 そもそも京都議定書は世界の主要排出国すべてを網羅していなかった。日米EUだけで始めて、米国は批准していないから、EUと日本だけのおかしな枠組みだった。二酸化炭素は地球全体で削減するプログラムでないと意味がない。日欧で削減しても、中国とかインドとかの新興国で経済発展に伴う排出増が当然だとするなら、先行国の削減の効果がどこに行ってしまうのか、疑問だ。ましてや、省エネ技術で少しでも排出原単位を減らす努力をしているのかもわからない。
 「排出権取引」なる先走った経済ゲームに欧州は狂奔している。このゲームの前提は、キャップアンドトレードだという。「キャップ」すなわち排出量限度の配分がなければゲームそのものが成り立たない。

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